2007年12月25日火曜日

『自然と人間』

フリーライター鶴田由紀さんより、「自然と人間」一月号が
送られてきました。
 
先日、載る事になりましたとのメールを頂いていたのですが
、届いてびっくり。「『温暖化対策』の不都合な真実」と題
した巻頭特集三本の一つなのです。
由紀さんのレポートは、「風車は本当に環境にやさしいか?」
もう二本は、「南北格差をげる『温暖化対策』」と、「バイ
オ燃料が途上国の食料を奪う」です。
思わず、「おめでとうございます!」と書き送りました。イ
ギリス人医師の低周波音に関しての報告なども織り込まれて
読み応えのあるレポートになっています。
 
是非、書店にてお買い求めの上、周りの方々にも読んでいた
だいてください。
 
今年、風力問題に関わる事で、今までにみえなかったものを
たくさん見せていただきました。(受け入れ難き事も)
そんな折、鶴田さんとお出会いし、苦労して翻訳されたもの
を一番に送って下さり、感想を求められる事で、信を深くし
て歩を進めることが出来ました。
 
『遺るものは、清きもの』と、陰で支え続けてくれたパート
ナーの言魂にも感謝です。
              (tanpopo)

県知事宛に再度回答を要望しました

和歌山県知事 仁坂吉伸様
 
 私は、先般(10月23日)県・循環型社会推進課長 高木一郎氏を通じ、仁坂知事宛に風力発電事業に関する要望書と約4000名の署名を提出した者です。
 
 その回答が12月11日に届きました。
『知事への文書報告を経た上で、関係部局と協議・・・』との高木氏の文面ですが、仁坂知事宛に提出した要望書の回答は、仁坂知事ご自身よりの正式回答序文もしくは「知事の指示により」との一文を入れた回答であってしかるべきではないかと考えます。
 
 又、正式な回答であるのであれば、回答者名も明記すべきであろうと考えます。循環型社会推進課長のお名前は存じておりますが、森林整備課長・都市政策課長のお名前が
ありません。
 
 三点の要望中、県独自のガイドラインに関する回答、情報開示に関する回答の二点に関しましては、こちらとしましても目を離すことなく厳しく見て行きたく思っておりますので、より質の高い県政を目指していただく事を切望します。
 
 もう一点の景観に関する点におきましては、再度回答願います。
回答文中、「すべての地域で同じような景観でなければならないということではないと考えております。」で、「考えている」のはどなたが考えていて、その根拠は何でしょうか?
わたしたちは、「総ての地域で同じ景観に」などと一度も意見として申した事はございません。
 又、「それぞれの地域にお住まいの皆様が、その地域に相応しいと思える景観を保全
・継承できるよう、県民の皆様のご意見をお聞きし」とありますが、風力発電に関する景観とは林立してみなければわからないものではありませんか?それをどのように県民の皆さんに問われるのでしょうか。
 「県民の意見」とは、具体的にはどのような形で「訊く」のでしょうか?今回の4000名近い(その後届いた署名もありました)人の意見は必ず参考になさっていただけるものと思っております。観光を主とした発展を望んでいらっしゃる仁坂知事におかれましては、多くの県外の方々も「和歌山の景観に風車は似合わない!」との意志を表明された
事も、重く受けとめていただきたく思っております。
 
         和歌山の「いのち」と「景観」を危惧する者一同
                         世話役  黒田街子
 

 尚、回答並びにこの問い等の総てを、県内のみならず県外の風力について考える活動をしている方々にも広く公開しております。
 

 

2007年12月12日水曜日

県よりの回答

一週間ぶりに戻りました。
県・環境生活部 循環型社会推進課長高木一郎氏より、県の
回答が文書で届いていました。
 
回答者は、高木氏と県・農林水産部 森林整備課長、県土整
備部 都市政策課長となっています。
 
「重要な課題ですので、これからも研究して参りたい」と前
置きし、要望の三項目について以下のような回答でした。
 
・県独自のガイドラインについて
 「現在適用されている国の制度等を考慮しながら、今後必
要となれば、県独自のガイドライン策定についても検討させ
ていただきたいと考えております。」
 
・情報開示について
 「県への報告等が義務づけられていないため、不正確な情
報しか持ち合わせておらず、適切な回答が出来ないこともご
ざいます。今後は、関係する部局にも照会の上でお返事する
ようにしたいと考えております。」
 
・景観について
 「(文化的景観・優れた自然景観はかけがえのない財産と
認識)ただ、地域の特色によってその景観のあり方も違って
くるものであり、すべての地域で同じような景観でなければ
ならないということではないと考えております。それぞれの
地域にお住まいの皆様が、その地域に相応しいと思える景観
を保全・継承できるよう、県民の皆様のご意見をお聞きしな
がら取り組んで参りたいと考えております。」
 
最後に、「風力発電の整備に関し、地元への説明・理解を得
上で進めるよう、国から事業者に指導されているが、県か
も機会を捉え、その旨伝えたい」と結んでいます。
 
特に、景観の部分で納得できないので、近々回答者宛に質問
したいと思います。
O氏よりの電話でも、「県の景観保全条例に関して、風車が
景観にそぐわないという意見を出す事が大事」との事でした
が、20基ほど建ってからでは遅いと思います。どういう方
法で県民の意見を訊くのかを明確にし、そこへ県民が意見を
出していくという行動をとる事でしょう。
 
 

2007年11月27日火曜日

風力発電勉強会

 
昨日、午後の茅の会(月一回、「未来に語りかけよう」とい
う集まりを茅の家で開催)の前に、工房で勉強会を開きまし
た。
今回、ゲストに地盤調査会社を経営され、一番初めに和歌山
での風力発電計画に関わられたOさんに来ていただき、お話
を伺いました。
以前にも一度、参加者のTさんも一緒にお話を伺った事があ
ります今回、他の方々にも是非話を聞いて欲しいとの事で、
勉強会にゲストとして来ていただきました。
参加者からの質問中、「NEDOが債務保証している(事業
者側からの収支書に記載)が」という点について、そんな事
は考えられないが調べますとの事、早速今日返事を頂き「
やはり、NEDOは国の機関ですから、個人の事業所に対し
ての債務保証はありません。」との事でした。
総てお金の為に動いており、国の補助金目当ての事業で、ゆ
くゆくは県や町が撤去の為の費用を負うという負の事業以外
のなにものでもないというお話に、参加者の女性から「私た
素人が考えても、補助金目当てとしか考えられない事業計
に対して、何故国が補助金を出すのか」との意見がありま
た。
Oさんは、「書類が揃っていれば総てOK、何の調査も無い
という事が大問題。それぞれの地区の議員が一人でも動けば。
」と仰るので、由良にそのような気骨のある議員さんはいな
いのか問いましたが、地元の方々は「残念ですが、一人もい
ませんね。」との弁。
 
参加者の方より、先日の朝日新聞に大きく2ぺージに亘って
掲載されていた、風力発電の子供向け絵画コンクールの募集
記事が届いていましたが、Oさんが総ての機種を詳しく説明
され、「日本の三菱重工業製が最も性能が悪いが、安価な為
に使われている。メンテナンスの事などどうでも良いのです
。」と仰いました。
 
由良町議員、玉置一郎さんへ
このブログを読んで下さっているそうですね。
一番最初に、風力発電に関しての勉強会を始める折にご連絡
しました。それから一度も参加していただけず残念に思って
いましたが、今回来て下さるとの話がありお待ちしていたの
ですが・・・。
10年前、雑賀崎の埋め立て反対のコンサートを番所庭園で
企画したのは、一郎さんご自身でしたね。
それまでのお仕事仲間の、メディアのディレクターの方と三
人で、京都に帰国し展示会をされていたアーティスト(環境
活動家)の方を訪ねてお話を伺った事もありました。
 
今、一郎さんにしか出来ない事は何でしょうか?
 
                (tanpopo)
 

2007年11月20日火曜日

伊方の低周波音調査

気になっていた(結果予測は出来ましたが)愛媛県の
伊方町の調査結果を町役場担当のTさんに訊きました。
 
7地点での低周波音・騒音の調査結果は、影響無しだ
ったそうで、11月16日に最終の住民への説明会も終え
たとのことでした。
では、20基の中の停止している4基の再開案が出て
いるのでしょうか?と訊ねると、まだ騒音対策を実施
した上で住民の意向を訊き、そういう運びになればと
話でした。
200Mしか離れていない17世帯の集落で、全ての
人が訴えているわけではない、住民には調査結果を渡
したと仰るので、そのデータを見せてはいただけませ
んか?と訊きましたが、「住民の為のものなので」と
以前に伺った折と同じ回答で断られました。
 
今回結果が「影響なし」だった事でなのか、以前二回
ほど電話させていただいた時と違い、「何の目的で訊
かれているか知りませんが」とか、"低周波音の健康
害は海外でもあるようですね"とのこちらの質問に、
「情報はマスコミでも賛否色々ですから、きちんと判
断していただかないと」等と、対応が様変わりしてい
ました。
いつ、どのような折にもこちらの身分と質問の目的を
明快にした上での問いに対し、不可解な返答が戻るの
に、釈然としない思いです。
 
S先生が「データを開示しないのはおかしい」と仰ら
れていましたが、専門家へ正々堂々と情報開示しない
役場(町自体も関与した事業なのに)も変ですね。
 
 

2007年11月19日月曜日

NPO紀州えこなびと

16日付「わかやま新報」紙に、「海南で風力発電のエコ教室
」と題し、北野上公民館で10人の子供たちに風車キットを使っ
ての里山教室が開かれたと写真入りの記事が掲載されていたと
知らせていただきました。
17日付の同紙には、風車や太陽発電機の設置推進により、紀
州えこなびとが最優秀賞に選ばれたという記事が掲載されてい
ます。
市内の福祉施設やビオトープ孟子に設置、太陽光発電を使った
エコカーを製作し、各学校の環境学習に使っており、近く紀南
方面で小水力発電にも挑戦するそうです。
 
早速、まずは北野上公民館にどういういきさつでの企画かを訊
きたくて電話しましたが繋がりませんでした。
「えこなびと」の山本将功代表の連絡先はFAXしかなく、質
問事項と活動報告についての依頼文を送りました。
 
この夏に、各小・中・高校の理科担当教官宛「風力発電はほん
とうにクリーンなエネルギーですか?」というメールを送信し
ました。一件の返信メールも届かなかったのは残念です。
子供たちに環境教育で「電気を大切に使いましょう」という事
ならわかりますが、問題の多い(それが大型であっても)風力発
電を、キットにして子供に作らせることの意味がわかりません。
連絡つき次第、記録させていただきます。
 
25日の風力の勉強会に、最初に風力の事業に関わったという
「一基でも止めてください!」と訴える方も参加される事にな
りました。
 

2007年11月15日木曜日

「意志」とは

出張の留守中に、風力に関するメールと手紙を受け取りました。
健康被害の実態を調査しているTさんと、S先生です。
 
Tさんがわたしからの紹介で、Uさんにお電話した所、間違っ
て伝わっているようだと仰ったとの事。夜間停止以来は問題が
無いとの話で、Tさんは「よくなられたなら良かったです。」
と。
現在の状態はそうであるという事を、違えたことはありません。
「冬の風の強い日に、又計測して下さい。」とご自身が仰った
事は事実ですし、他の方も同席されていました。
県への要望書・地方紙に書いたコラムに、ご自身が関わってい
らっしゃる事(実際に健康被害で夜間停止)に、釈然とされない
のであれば、わたし自身にその意志を伝えていただきたいと思
います。
 
S先生から「元・京都大学教授」という履歴が違っているとの
事で、訂正しお詫びさせていただきました。
10日付の天声人語の記事、「年賀状の5円の寄付金を"風力
発電など"に使い、温暖化との闘いに参加した気分になれば・
・」も、同封されていました。先生は『風力発電を"絶対の善
"と認識している』とされていましたが、ご自身は、『風力発
電を考え始めたのも今年になってからで、まだ"絶対反対"の
思考までには到達しておりません。一歩手前ではありますが。』
との事。事業者との勉強会で、毅然と「今すぐやめなさい!」と
先生が叫ばれた事実を文書にしたことに対する見解なのでしょ
うか。
 
「意志」を持って行動する。
その「意志」とは、次世代へのバトンでしょう。
バトンを磨く日々でありたいと思います。

2007年11月9日金曜日

由良風力発電所

7日、建設反対を訴えていた由良門前区が説明会を開き、
事業者である日本風力開発(株)と合意、平成21年には
風力発電所が稼働する事になりました。
 
第一報は、由良町のYさんより入りました。取材した地
元の記者より報告があったそうで、何の問題も無かった
かの如くあっさりと済んだそうです。
夜に、M記者より「ご存知ですか?」と第二報。「書い
た原稿を訂正しなければいけなくなりました。」との事。
「どういういきさつがあったか検証します。」と仰るの
で、『和歌山の文化』に何の誇りも持ちあわせていない
県民性ですからと答えておきました。
 
その後で、Yさんより日高新報の記事がFAXされてき
ました。
区は、6項目の条件を提示し、「この条件のもとに区と
して計画を了承します。」と区長が企業側に書面を提出
したとの事です。
それに対して、「心のつながりを大事にし、皆さんから
愛される風車にしたい。これからもよろしく。」と答え
たそう。
 
6項目 
1.興国寺参拝道路より風車やブレードが見えない事
2.山頂の森林伐採・土砂掘削、低周波等の問題が発生
  した場合、工事を中止する
3.住民に被害が発生した場合、発電機の使用中止
4.騒音・暴走等の道路管理
5.今後興国寺周辺の風力発電計画はないものとする
6.問題が発生した時はその都度話し合いの場を持つ
 
前回の7月の説明会で、大声を出して怒鳴り合っていた人
たちは、何を争点とし何処で了承したのでしょうか?
興国寺の裏の二基は、広川町の方にずれました。町議の持
山の三基はどうしても建つとの事でした。
由良に生まれ育ち『興国寺』が自慢だったというYさん。
「興国寺が近くにある事は誇りではなく、恥ずかしい事に
なります。悲しい事です。」と。
 
興国寺のご住職は個人的に存じあげている方です。
先週、署名のご報告をさせていただいた所でした。
何故、門前の方々は『一基も建てさせない!』と声をあ
げる事ができなかったのでしょう?
後世に遺る汚点であると思います。その責任は、ご住職ご
自身にもあると思っています。
                (tanpopo)

2007年11月4日日曜日

風車騒音国際会議

フリーライターのTさんより、週刊金曜日に掲載される予定
の低周波音被害の記事について、掲載日が決まりましたとの
報告がありました。今月の23日号です。
 
加えて、今年の9月20日〜21日にフランスのリヨンで開
かれた「第二回風車騒音国際会議」に於けるポルトガル人の
医師の論文を訳したものが届きました。
風車の建つ国(欧州を始めエジプト等の各国)が参加、34人
の方の論文発表があったようです。
 
まず、そういう会議があったという事に驚き、スペイン語訳
に苦労されたであろうTさんに心より敬意を表しました。
Tさんの一念で探し出されたサイトであったろうと思います
が、まさに届けられるべくして届くものなのでしょう。
 
汐見先生からは、東京新聞「こちら特捜部」に大きく低周波
音公害が掲載されましたと、記事同封のお手紙を頂きました。
大新聞で低周波が扱われたのは、何と6〜7年ぶりの事だそ
うです。
風車に関するものではありませんが、「低周波音」という言
葉だけでも、多くの皆さんに知っていただきたいと思います。
 
汐見先生は、今月の23日、勤労者総合センター(市役所西
側)で14:00〜16:30迄、「低周波音被害の謎を追っ
て」と題して講演をされます。参加費は無料です。
先生の古くからの、公害問題に関わられてきたお仲間が企画
されたそうです。ふるってご参加下さい。

2007年10月31日水曜日

初島にも

多数の署名を集めて下さったUさんより電話がありました。
初島に住むお友達より、突然風力発電計画の説明会が開かれ
驚いているというものです。
このブログを読むようFAXしたいのでとの事でした。
 
初島の皆さんへ
由良町の地権者Tさんは、「納得できないまま大きな手裏剣
を、先祖代々関わってきた山々に突き立てる事は出来ない!
」と印を押す事を拒否しています。
自分の山は手遅れでも、他の地区の方々の為に活動・発信し
たいと仰って来ました。
Yさんに初島の計画を伝えると、『お偉いさんもその下の人
も、何に洗脳されたかわからないけど、和歌山中が狂ってい
るね。』と。
情報も含めて、わたし達の出来るお手伝いはさせていただき
たいと思っています。
風力の勉強会を、11月25日 10時より我工房にて開き
ます。午後1時からは、低周波音被害について汐見先生にお
話を伺います。是非、ご参加下さい。
 
 
先日の"茅の家の集い"の折、参加者のお一人が、「ま、和
歌山の山々に100基も風車が建つなんて事は無いでしょう。
そこまで行くまでに止まりますよ。」と仰いました。
何の根拠があってそのような考えにいたるのか不明ですが、
現実には工事も計画も着々と進んでいるのです。
雨司山では工事による土砂崩れが起きており、夜間に補修工事
をしているとの噂もあるようです。
 
自分たちの県に何が起こっているのか。何を未来に遺すのか
よく考えて生きましょう。

2007年10月24日水曜日

要望書

                                       要望書
 
   「風力発電による危険性と景観破壊は和歌山県には不必要」
                                
                                        2007年10月吉日

 和歌山県知事 仁坂吉伸様

                       

                                   和歌山の「いのち」と「景観」を危惧する者一同

                                                       世話役 黒田街子

         

 和歌山県内における風力発電計画に関する要望・署名を提出します。

 

和歌山県内で一部の人しか知らされていない風力発電施設計画は、発電機による人体被害の危険性と、世界遺産への景観破壊を孕んでいます。このような国・県の施策に対し、良識ある県民及び全国の心ある人々・3943名の反対署名が集まりました。ここに、3943名の署名を添え、仁坂県知事様の基本的な考え、具体的な取り組みにつきまして「公式なご回答」をお願いするものです。

僅か二ヶ月の署名活動において、この計画反対の声の多さは一体何を意味するものでしょう。

国・県政において、取り返しの付かない施策が莫大な予算執行を伴うにも関わらず、一部の人にしか知らされていないことは、風力発電計画のもたらす問題の重大さを超えて、そこに不気味さをも物語っています。

わたくしたちは、中紀の風力発電計画を3ヶ月前に知り、小学校や中学校で習うクリーンエネルギーという美名の風力発電全般について、月二回の勉強会を重ねて来ました。その結果、外国ではクリーンであっても、国土が狭く人口密度の高い日本では、風力発電機より発する低周波音は、直截的に人体に健康被害を引き起こす危険性が非常に高く、現に、和歌山県民にもその被害者が現れていることを知りました。

 

一方、建設予定地は「渡り鳥」のルートであったり、歴史的意義や価値のある建造物の景観を遮ることも判明しました。さらに、わたくしどもの調査研究において、不気味な圧力を感じたことも事実であり、証拠写真をインターネットで公開準備中です。この中に、国・県職員がいると面白い問題へと発展するでしょう。

また手抜きとも考えられる環境アセスメントに関する疑問は大きく、国・県政への不信感も募っています。

 

建設反対の立場から、低周波音の健康被害に関して、その専門家でいらっしゃる元京都大学教授・汐見文隆先生はその都度、計画案の全面撤回を叫ばれました。広川町では住民の健康被害が現実のものとなり、窮余の策として発電の夜間停止が実施されはしたものの、後には取り返しのつかない新たな風力発電公害となりつつあります。

このように、低周波による人体への健康被害は科学的に立証されているにも関わらず、他の地域では執拗と思える程に、風力発電機を里山の近くに建設しようとする計画が進められています。

しかしこのような中、山の斜面と風力発電施設がもたらす土砂災害を懸念し、一基の建設も許さないと反対決議をし、計画案の全面見直しまでこぎつけた日高町上志賀地区もあります。

 

 世界遺産として世界に誇る熊野古道。しかしこのままでは、夥しい数の風力発電機の林立する様が、熊野古道に通じる国道から目に入ることでしょう。これが現実となった場合、世界遺産の「危機遺産リスト」に登録されるという事も起こるやもしれません。

 ここに、県独自のガイドラインを作り、環境アセスメントを手抜くことなく公明にし、風力発電機の危険性及び景観破壊、現計画をガラス張りにするなど、県民に対し誠実に周知徹底することを要望します。

 

 内村鑑三は『後世への最大遺物』という講演の中で「我々を育ててくれた山、河、これらに私が何も遺さずには死んでしまいたくない、との希望が起こってくる。・・・私がドレほどこの地球を愛し、ドレだけこの世界を愛し、ドレだけ私の同胞を思ったかという記念物を、すなわち英語でいう Memento を残したいのである。」と若者に語り掛けています。

 

 未来の子ども達へ、わたくしたちは、後世への清い決意を遺したいと思います。

『神々の在す紀州の山並みに、風力発電機は決して建てさせない!』と。

 

 

署名提出しました

昨日、出張より戻り、ぎりぎりまで署名を集めて下さった
Uさんよりの封書を開けると、432名分の署名があり、
感動しました。
総計、3943名の署名になりました。
 
県庁、循環型社会推進課に同行して下さったのは、地元より
Tさん、署名のUさん、是非にとSさん、そしてわたしの計
4名。
受け取られるあちら側は、課長のTさん他、同課の2名の3
名。
取材に、ツー・ワン紀州のKさんが来られていました。
後に、毎日新聞社のM記者の取材を受け、明日の朝刊で伝え
ますとの事。
 
まず、こちらから要望書にも書かれている三点の要望につい
ての趣旨をのべました。県独自の環境アセスを作る、景観破
壊である風力発電計画反対、情報を県民に明確にするという
ものです。
Uさんより、はっきりした回答をもらうまでは帰りません、
Sさんよりこの県で起こっている事をはっきり伝えて欲しい
、Tさんより、地権者として全く納得のいかない事業計画で
あり不安が大きい、という事を伝えました。
最も言いたい事は、"国策"で片付けないで欲しいというも
のである事だと話した上で回答を訊きました。
 
課長から、県サイドでは今の所、ガイドラインを新たに作ると
いう計画はない、情報開示に関しても国が各事業者と進めてい
るので、県として詳しい状況がつかめない。ただ、景観に関し
ては、土木課と共に景観条例を作る方向で、広く県民の方々の
意見を頂戴したいので、県のサイトに書き込みして下さいとの
話がありました。
 
『この3943人が風力発電は和歌山の景観に合わない』との
意志を表明している事実をここへ届けているので、それを重く
受けとめて下さいと伝え、知事による正式な回答を求め、その
回答を、同じように活動している他県の方々も待っている事を
伝えました。
 
 
和歌山に住んで、30年という年月が過ぎました。
この国のかたちが全く見えなくなっている昨今、30年ここに
住んだ「証」を示しました。
「子供たちにとってわかりやすい大人でありたい」、その一念
です。
 
 

2007年10月15日月曜日

和歌山新報コラム

24日掲載のコラムです。

元、地方紙編集長のSさんに100点!と。

 

わさびの里さらさら20

 

 栗拾う足元に咲く可憐な山ホトトギス、頭上にはアケビの深い紫・ザクロの彩り。それらに微笑む季節となりました。

 今年は山の柿や栗が豊作で、日々その恵みに感謝しつつ、柿酢や秋の酵素作りに勤しんでいます。

 前回、和歌山県内で起きている風力発電計画の問題点について述べました。それからの約二ヶ月で、風力発電計画に関する約3600名の要望署名が集まり、今月県知事宛に提出する運びとなりました。

 わたしたちの署名は、「和歌山県独自のガイドラインを持つ事(他県には有り)

「林立する風車(87基の大型風車計画)の景観は、世界遺産の"危機遺産リスト"となりかねないので撤回」、「県民にわかりやすい情報公開を」という三点を要望するものです。

 特に環境調査に関しては、広川町で健康被害による夜間停止という事態が現実であるにも拘らず、騒音・低周波音の測定義務すらないのです。9月の県議会で、山下大輔議員が県内における風力発電計画に関しての質問を提出し、「十分チェックした」という答弁がなされましたが、では土砂崩れを危惧する日高町上志賀地区の23名の住民決議で、10月着工の工事(12基・総工費60)が延期見直しとなった事はどう説明されるのでしょうか?

 署名活動中、県外からも沢山の署名が送られてきました。2週間に一度のペースで勉強会を重ね、全国各地で様々な問題提起がなされている事も知りました。

又、同じ志をもつ方々と情報交換することで、多くの学びを得る事が出来ました。

 署名を集める際に、「原子力発電より"まし"」という声がありました。"よく"考え、"よく"学び、"よく"行動する事において、"まし"はありません。

 丸6年、山の恵みに感謝し土に玉の汗を流す日々は、日本のそして和歌山の山々がどうあれば良いのかを示唆してくれるものでした。

 風車による健康被害者宅のおばあちゃんの言の葉です。

『自分らがこんげなことになるとはおもてもみなんだよ。えらいめにおうてのう。』

           

               蒲公英工房主宰 キルト作家

                           黒田街子

 

23日署名提出します

Y県議より、「要望署名の文中の"撤回を要望"の部分が私
の意見とは異なるので。」と、知事への取次ぎが無理との電
話がありました。新エネルギー導入は県にとって大切な事、
場所を選べば良いという事のようでした。
海外で風力発電を視察し、全く建っている状況が違うんです
と、話されていた事を思い出しながら、和歌山県の何処に建
てれば採算がとれますか?と訊きたくなりました。
 
循環型社会推進課の担当者に連絡し、課長が受け取りますと
の事で、23日の午前中に提出が決まりました。報道機関各
位宛に、『和歌山を心より大切に想う一人一人の署名の重さ
をご理解いただき、報道の使命を全うしていただきたい』と
、要望書と共に送りました。
 

2007年10月11日木曜日

低周波音被害

横浜のフリーライターTさんより、原稿が送られてきました。
近々週刊誌に掲載されるものです。環境破壊について鋭く指
摘、詳細にわたる調査に目をみはります。
 
電話での会話の中、愛知県田原市でも健康被害が出て問題に
なっている事を知りました。Tさんによると、世界でも風力
発電による健康被害が出ており、健康被害者の会というくく
りでは無く、「低周波音被害者の会」まであるそうです。こ
の件に関しては、後日資料を頂く事になっています。
 
大阪の講座で、生徒より「子供の夏休みの自由研究を『風力
電について』にしました。」という話があり、とてもうれ
しく思いました。教科書ではクリーンなエネルギーとされて
いるけれども、問題点をあげて親子で議論したというもので
す。多くの家庭で、話し合っていただきたいものです。
 

2007年10月3日水曜日

署名提出

 知事室に署名提出を伝えたら、「知事が即答出来ない件に
関しては、関係する課宛に出してください。」と、循環型社
会推進課に回されました。改めて連絡しますとの事での後日
の返事は、こちらで受け取り知事に渡しますというものでし
た。
 一人一人の民意は知事宛のものなので、直接手渡しする方
法を訊ねると、県議を通じて知事のアポイントメントを取る
ようにとの事で、早速県議のYさんに連絡しました。署名に
添付する要望書を作成し、Yさんの事務所にFAXしました。検
討して返事を下さることになっています。
 
 前後して、Yさんとの約束だった風力発電計画について9月
の議会で、知事に質問された質疑応答の全容が送られてきま
した。Yさんは、87基の風力発電計画が進んでいる事実を挙げ
、県がそれらを把握しコントロールする仕組みを持たない事
について、何らかの対応を迫っています。又、風力発電機の
景観について世界遺産の「危機遺産リスト」にふれ、自然景
観の保護のあたっての明確なルールを図ることを提言してい
ます。
 これらの事は、先日お会いした折にこちらからも要求した
事でしたが、約束どおり議会で質問して下さった事を嬉しく
思いました。一人の議員もこの現実を議会に出さないという
のでは、余にお粗末な議会であるという他ないというのが、
Yさんにお伝えした最たる事でしたので。
 
 知事並びに部長の答弁は、「十分チェックしてきた」
「今年度中の景観条例を目指して取り組んで参りたい」
というおざなりなものです。「十分チェックしてきた」のな
ら、土砂災害を心配する一地区の23名の反対決議が通るはず
などないでしょう。

2007年9月29日土曜日

聞こえない騒音

 汐見先生の著書「左脳受容説  低周波音被害の謎を追う」
が出版され、沢山お送り頂きました。
 お礼の電話の中、お会いする事になりお宅に伺いました。
風力に関する新聞各紙の切り抜き、低周波音被害者が書かれた
手記等のコピーを頂戴しました。
 
 そして、今日届いたばかりだという厚い封筒を差し出され、
「まさにあなたが来られるのを知っていたようですね。」と仰
られ、中身を見せていただきました。
 アマチュアのライターという横浜のTさん。この方は、風車の
低周波音被害に苦しんでいる方々のことを、何らかの形で多くの
人に知ってもらいたいと思っている方です。イギリス人の医師の
論文(イギリスの風車被害を調べ、何故風車で被害が起こるのかを
解明しようとしている)を訳し、汐見先生にご教示いただきたいと
真摯に訴えていらっしゃいます。
 近々、この方が取材した静岡の低周波騒音音被害に関する記事
が、「週刊金曜日」に掲載されるそうです
 
 これも何かのご縁と、一度お話をしてみたいと思っています。

2007年9月25日火曜日

伊方町の低周波測定について訊きました

 今月の中旬位に、低周波音測定の結果が出るとの事でしたので
、伊方町役場に電話で訊きました。
 「まだ結果が出ていません。結果をまとめたものが出来る予定
で役場と住民に届く事になっています。」
 それは、何処が作り、希望すれば分けて頂けるのでしょうか?
 「丸紅が作成し、一般の方への配布は無理かと思います。本社
の再生可能エネルギーチームのKさんにお訊ね下さい。」
 東京本社に電話して訊きました。
 「結果は今週中に出ます。まとめたものは住民の為のものです
から、住民以外の方には出せません。」
 
 出せないとの返答の前に、こちらの身分と理由を訊かれました
ので、和歌山でも同じような健康被害が出たのでと述べました。
多くの建設予定地から質問を受けているようで、町役場のTさん
も、「窓口はこちらですので、本社への直接の電話はなるべく・
・・」との事で、「結果は良い方向だという風に聞いています。」
と話されました。
 ここの調査は、何故にこうも時間がかかっているのでしょう?
40年間、低周波音専門の研究に携わっていらっしゃる汐見先生の
測定は、風車があまり回っていない状態でも可能でした。勿論、
先生ご自身は、健康被害が最もひどかった状態の、夜間の測定を
望まれてはいらっしゃいましたけれど。
 外部には出せない調査結果の詳細とは何でしょう?
「住民の方にお借りしますので。」と丸紅の担当者には伝えてお
きました。
 

2007年9月24日月曜日

無望の会第七回

 由良町にて7回目の会を開きました。
 前回まで出席されていた事業者側のMさんが、病気の再発で
会社を退社されるとの事で、代わりの方に出てもらいたかった
のですが、社員が少ないので手が回らないとの理由で欠席。参
加者の「約束した事は、他の誰かが引き継いで結果を示すべき
ではないか。」との意見が出、文書で伝える事にしました。
 
 署名の集計をしました。
県内1974名、県外1127名、計3101名。今月中と伝えた方もいる
ので、もう少し増えると思います。この一人一人の署名は、
策だという大義名分や原発の事故による世論、クリーンなイメ
ージ等がメディアで流れる中で、よく考えて判断して書いて下
さった方々の重みのある署名です。
 
 今後の会の開催については、皆さんの意見が引き続き今後も
定期的に開いて行くとの事でしたので、大平山を始め県全体の
風力発電事業についても、目を離さず発信し続けたいと思いま
す。

2007年9月16日日曜日

大平山風力発電計画、大幅に変更に

 日高町の上志賀区が、風力発電事業に反対決議。
 それを受け、事業者側は風車を区域外に移す計画で、近く
新たな計画図を日高町に提出するとの事です。
 一地区でも着工に同意しなければ、関係省庁などへの書類
提出が出来なくなり、当初の10月着工は見送られる事が濃厚
となりました。
 
 以前に事業者に伺った話では、当初から土砂災害の心配を
され、頑と反対を唱えている方はお二人で、賛成者も多いと
の話でした。それが、臨時総会で34人中23人が反対し、反対
決議が成立したとの事です。
 由良町でもそのニュースにほっとされた方もいて、今後こ
の動きが他地区に広まる事も有り得る事だと思います。
 
 他地区の皆さまへ
 まだ着工されてもいないのに、何故諦めるのでしょう?
「反対しているのではない。」などと、訳のわからない言葉
遊びをしているのなら、「一基もいらない!」と素直に言葉
にして『たいせつなもの』を守る決意表明をなさっては如何
でしょう。
 上志賀の方々の一石に、心より敬意を表する者です。
 
 
 この大きなニュースを話題に、M記者さんとお話しました。
低周波音による被害で夜間停止になっている所を調べていら
っしゃるのですが、和歌山・愛媛の他にもあるようですとの
事でした。

2007年9月13日木曜日

署名活動

 一週間ぶりに戻り、留守中に届いた署名の入った封書を開け
、一筆箋に書かれたひとつひとつの言葉に、胸が一杯になりま
した。
 
 「確実に理解が得られてきている気がしています。」との東
京の友人より届いたメールを読んだ後に頂いたお電話でも、同
じ言葉を頂きました。
 
 同級生が集まった場所(東京)でも、署名用紙を回して下さっ
たMさん。現在手元にある分だけ先にと17枚約130名の署名が同
封されていました。総て県外の方たちの署名です。
 比して、市内の知人より「私も自然の二文字を以前より大切
に思っています。早速コピーを致し賛同協力と運びましたが、
身近な親友達のおもわぬ無理解にショックを感じております。」
と、少ないけれどと二枚の用紙が同封されて来ました。「柏崎
原発の事故が関係しているのでしょう。大変申し訳ありません。
」と結ばれていて、その方のお心に深く頭を下げました。
 和歌山に住む人々が、身近で起こっていることを真に知ろう
ともしない。比して、県外に住む人たちが、和歌山で起きてい
ることに関心を持ち、進んで景観を守る署名をしているという
現実。
 
 奈良の親友へ
『すばらしい。万感。』の文字を、こころよりうれしく拝しま
した。ありがとうございました。

2007年9月6日木曜日

励ましの力

 工房を訪れて下さった方々より届く、署名に添えられたお手
紙に、感動の日々です。
 山間地に住むYさん。「事実を知り驚くと同時に、もしこれが
自分たちの処に起きた問題だったら、何も知らず考えもせずに
賛成の立場を取っていたかもしれないと思うとぞっとしました。
私達も、人事でなく自分達の事として学びたいと思います。又
色々とお教え願えますでしょうか。一度こちらへもいらして下
さい。」
他にも同じ様なお手紙を、何人かの方々よりいただきました。
 
 コンサートでお世話になったT先生。この方は、ボランティア
活動にも積極的で、工房に来られて古い家の魅力を再認識、ご
自分の古い山の家を改装され、週末はそちらで生活されていら
っしゃるそうです。
 T先生からも100名余の署名が届きました。「応援しています
。頑張ってください!」とのお手紙は、簡潔でいて真にありが
たいものでした。
 
 大阪の女性から頂いたお手紙。「たいせつなことです。お身
、おいといくださいませ。」
83才の10数年来の友人Wさんの知人で、一度工房にいらっしゃっ
て以来、何かと心配りして下さいます。「こころばかり」と書
かれた御品もやさしさそのものでした。この方の娘さんは、小
学校の校長先生で、その方の署名もいただきました。
 
 皆さんの想いは、たんぽぽの種子の如く遠く遠く飛んで、必
ず根づくと信じます。
             感謝にて。
 
 

2007年9月4日火曜日

無望の会・ 七回目のご案内

 (日時) 9月24日(月) 10時〜12時
 (場所) 由良町
    詳しくは蒲公英工房(TEL 489−2436)でお訊ね下さい
 
 今回は集めた要望書の署名を持ち寄り、県へ提出する相談と
今後の会の活動について語りたいと思います。
 
 M紙の記者さんとお話する機会がありました。
「そろそろ、メディアの方々も動かれては」との意見に対して
、「近々取材したものをまとめたいと思っています。」との事
でした。
 その記者さんにも汐見先生の調査データもお渡ししました。
 そのデータをご覧になりたい方は、蒲公英迄ご請求下さい。
 
 
 
 

2007年8月30日木曜日

続いて、低周波音の調査について

担当者に、低周波音の調査について訊きました。「事業者(丸紅)が、調査しており、近々結果が出ます。」

今日の朝日に、『風力発電、割れる評価』との記事が出ています。
決定の早い段階での環境アセス(調査)を求める団体に対して、経産省や事業者側は導入に否定的との事。
先進国では例外だとありますが、先進国ではないという事でしょう。
事業者側のアセスは問題で、結果が大きく異なるとも書かれていますが、伊方のアセスはどうでしょう?

署名の要望の一つ、県がアセスの権限を持つという事は、災難を防ぐ最も有効な策!

伊方町役場に訊きました

署名活動中、「風力発電は問題があるそうですね」と仰る方の大半が、愛媛県伊方町で起きているニュースをテレビで見たというものです。

それで詳しい事を訊きたいと、伊方町役場に電話しました。
昨年の12月に試運転、苦情が出て一月には夜間停止したそうです。20基の中4基を、夕方6時から翌朝8時迄停止。
騒音の調査はしましたか?
「シュミレーションと実際はどうか、環境基準の夜間の45デシベルという数値も調べました。対策として、防音サッシとエアコン設置で問題を回避できれば、夜の運転も再開したい。」との事でした。

2007年8月28日火曜日

無望の会第六回、開きました。

 事業者側から毎回参加されていたMさんより、病気の再発で
会社を退社されたという速達が届きました。福岡の本社には、
技術者が三名しかおらず、九州で二ヶ所の工事準備でこちら
まで出向く事が不可能とのお詫びの手紙でした。
 前回の収支報告の質問についての数値提出の約束を果たせ
ない事についても詫び、低周波音についてはメーカーに調査
を依頼しているので何らかの形で伝えたいとの事でした。
 
 参加者の一人、元金融関係にお勤めのKさんより、ジャネッ
クスの会社履歴が届きました。設立当初の資本金が1000万で
あったのに、三年足らずで二億円になっており、発行済株式
も僅か200株から4000株という数字が記されています。全国で
20ヶ所以上の工事を計画(和歌山の一ヶ所だけでも一基5億、
12基で60億の総工費)している会社の履歴です。素人のわたし
でも考えられない数値が、なぜ堂々とまかりとおるのでしょう
か?
 
 午後の「紀州名所図会について」の講師Eさんも参加され、
「環境問題に対する小市民的立場から」と題してお話があり
ました。とてもわかりやすく論点を整理されており、如何に
環境問題を広く学ばれていらっしゃり、深い思慮の上でのお
話かと参加者の皆さん(風力に賛成でも反対でもないという方
も)納得されました。
失礼になるやもしれませんが、要略を記してみましょう。
 
 ・地球環境の悪化とは何か    石油の大量消費
 ・地球環境の悪化の二大要因   電力・交通
 ・電力生産の技法  水力・火力・原子力
  クリーンエネルギー(水力・風力・原子力・太陽光・波力)
   全てに大規模な装置が必要
   装置を作るためのエネルギー消費
   稼働のための人力・資力
   メンテナンスの不要な装置などない
  発電効率=売電価格
  水・火・原子力のコストの総トータルに利潤発生
  風力・太陽光=低効率(赤字)
 ・環境とは何か
   豊かな緑、澄んだ水、空気
  地表=農地の減少 開発による破壊
  大気=オゾン層の減少など
  生物=動植物の絶滅(人類の生存危機)
 ・環境悪化
  天災  人災=過失・装置の稼働がもたらす持続的影響
 
 今、ここで風力発電機に反対する事の意味は何か?
 「良いことずくめ」ということはありえない
 名目的正当性のまやかし
 ファッショ的な考え方に対するアンチテーゼとして
 小市民的「総論賛成、各論反対」のすすめ
 (賛成派であっても個別には反対でもよいのでは)
 生活者の視点から
 (自分たちに向かってくるリスクをはなかえすのは自分たち)
 
 最後に、「記録し、発信することの意義」として、このブロ
グに讃をいただきました。低周波音による健康被害を強く世論
に訴えなければとの意見もいただきました。感謝にて。
 
 

2007年8月25日土曜日

想いが実を結ぶように

 風力発電の事を学び、事実を伝えなければとの想いを強く
し、最初にお話させていただいた人たちがいます。環境に関
する活動をしている方々です。
 その中の一人、Nさんは10年前に雑賀崎に埋め立て問題が起
きた時に知り合った方です。わたしは、『海生(うみ)の会』
という勉強会を企画、雑賀崎の海で起きている事について学
びましょうと呼びかけました。現地見学会、ビッグ愛の会議
室でのビデオ上映、そしてコンサート等。既に産業廃棄物を
埋め立てる事業が決まって後の事です。
 Nさん達地元の旅館の方々が主となり、多くの署名が集まっ
て、埋め立ては撤回されました。その折に雑賀崎に伝わる「
はなふり」の伝説(お彼岸に雑賀崎から夕日をみると天から蓮
の花のようなものが降ってきたというもの)が話題になり、以
来一つのお彼岸の行事になっています。
 
 今回Nさんは、「この私でも風車は良いものだと思っていた
のですから、署名を伝えるのは難しいです。」と仰いました。
敢えて、実際に起こっている事はおわかりでしょうかと訊くと
、「よくわからないんです。ニュースも新聞もあまり読んでな
くて。」との事でした。「はなふりが題材の小説が出たそうで
すね。読まれていないのでしたら、友人が送りましょうと言っ
ていますが。」と話すと、「そうですか。出るという事は聞い
ていたので、仲間が買うと思います。」と。
 
 Nさんの電話の後で、環境ネットの活動に携わっていらっしゃ
るHさんにお電話しました。Hさんとの話は早く、要点のみで片
付きました。署名の期限、次回の会の案内、資料の送付等。
「9月までに署名を集めます。一度、会に出たいので案内のFAX
をいただけますか。」とのお返事でした。
 
 Nさんに、Hさんの返事と共に、「山に縁あってもうすぐ6年。
ずっと海の事を考えての生活でした。Nさんは、山を見ています
か?」とFAXさせていただきました。
 
 10年後、風力発電はどうなっているでしょう。
 現在の小さな小さな活動が、大地に根を張っていますように!
 
 
 
 

2007年8月23日木曜日

汐見先生よりの報告

 一週間の出張より戻りましたら、汐見先生より先日の低周波音
測定をまとめられたものが届いていました。
 広川町のUさん宅での聞き取り調査と詳細な検証データを元に、
考察をまとめられています。
 これらの事は、11章からなるご本の第11章「日本の風力発電に
未来はあるか?」に入り、近々出版されます。先生は最後の方で
、「風力発電の騒音問題に、低周波音問題を無視する事は許され
ず、その事は、この国の風力発電の住民被害を、外国と同列に論
ずることは許されないという事になります。」と、書かれていま
す。
 風が弱くても風車が稼働すれば、10ヘルツという低い低周波音
域に低周波音が発生する事が証明されたという事は、「今後の風
力発電による被害発生の防波堤に」との一途な想いで動かれた先
生にとって、一歩前進かと思います。
 ただ、今後の課題として、異なるメーカーの風車ではどうか、
多数の風車が併設されたらどうか、距離の問題は、等多くの課題
が残されています。
 
 留守中、多くの方々より署名が届いていました。
海南市のMさんからは、100名余の署名が届きました。薬膳料理に
関心を持ち、工房主宰の集まりに参加して下さると、昔からの薬
草の話題に花が咲く方です。
 
 パソコンで情報を得る事に全く関心のない、調べるのは常に書
籍でと仰るEさんは、『正しい事をきちんと知らせる事が大事』と
アドバイスを下さいました。その点でも、今回の汐見先生の検証
と考察を、皆さんに伝えなければと思っています。
                          (tanpopo)

2007年8月16日木曜日

兵庫・島根・長野各県のガイドライン

 まず、兵庫県。風力発電施設の騒音に対して、県の規制基準
を決め、工事を始める前に届け出を義務付け、基準を上回る騒
音には知事が改善等を要求できるとの改正がなされたとの事。
担当者に訊きましたが、低周波音に関しては国があいまいなの
で従っている、他の基準もNEDOの規定によるとの話で、何がど
う改正なのかあいまいな回答でした。
 
 次に島根県。風力発電所建設について、事業計画段階で業者
が実施する環境アセスメントに県知事が関与できるとする、県
の自立指針「風力発電環境影響調査」のガイドラインが、去年
の6月に制定されています。担当者の方の対応も大変親切で、
10月稼働予定の機種(低周波音測定の為の同じ機種)に関して
、どの様な測定データがあるか調べて報告しますとの事。何月
に何機どの事業者の申請と着工・稼働の状態が明確でした。和
歌県の対応と、全く異なるものでした。
 
 長野県に関しては、「根子岳の風力発電連絡協議会」http:
//sugadairanr.com/default.aspxのサイトを開いてみて下さい
 菅平市長宛に11491名の反対署名を提出したそうで、第
二次署名を集めています。ここでは、最初から市側も出席し、
説明会の模様を市民に広報するとしています。県のガイドライ
ンがどう変わっているか、質疑応答の全容もわかります。
 
 根子岳の連絡協議会には、日本野鳥の会・菅平自然研究会・
県自然保護連盟・県山岳環境保全研究会etc・・・沢山の方々
が関わっています。
 自然は何よりも大切、そしてそこに生きる(生まれて来る)
人々の健康はもっと大切。県独自のガイドラインを早々に作ら
れた所と、作ろうともしていない我県。数年後、その差が出る
のは明らかでしょう。

2007年8月15日水曜日

「無望の会」六回目のご案内

〈日時〉8月26日 10時より
〈場所〉蒲公英工房

今回も午後の茅の会の日に合わせて開きます。今月の茅の会は、『紀伊名所図会』について、地方史研究会の江本さんと帯伊書店の高市さんのお話です。こちらもご参加下さい。
200通近い署名依頼を郵送しました。切手代・メール便代もばかになりませんが、戻ってくる署名の中に切手が入っていたりします。
工房を訪れて下さった方々の中から、印象に残る方にも署名依頼を送らせていただいています。

今日工房を訪れた若いお二人は"頑張って下さい"と、署名用紙を持ち帰られました。

2007年8月13日月曜日

低周波音の測定

 汐見先生と共に広川町のUさん宅を訪ね、低周波音の測定を
しました。
 先日に比べると風があり、早速襖や障子が震えてその振動
音で眠れなかったという部屋で測定しました。その状況通り
に、サッシを閉め内側のガラス障子も閉め、扇風機やクーラ
ー等一切の音無しの測定です。
 10回の測定で、低周波音である事がわかりました。Uさんは
前回の測定時にお渡ししておいた、汐見先生のご本を読まれ、
やっと自分の症状を納得したと仰いました。その折には眠れな
い事により起こっていると思っていた症状(胃の痛み・肩こり
・吐き気等)が、低周波の症状によるものであるである事がわ
かりましたと。
 夜間(10時〜5時)に止まってからも、羽根の向きが変わる折
の音はしますが、眠れるので以前のような事は無くなりました
との事。
 
 風のきつい日(1〜2月は特に)は、昼間でも気になりますと奥
さまが仰っておられましたが、ご主人の方が強く感じる様で、
日中は家に居ないので良いけれど、24時間だったら大変な事だ
ったでしょうねと。
 これから建設される場所付近の住民の方々より、風車の被害
についてのお訊ねがあるそうですが、まさか自分達の身にこん
な被害が起こるなど思ってもみなかった、風の強い日に体感し
てみて下さいとアドバイスされているそうです。
 
 お話を伺っている時に、風車が完全に止まりました。そこで
再度測定しました。前のデータとは全く異なるもので、これで
一つの証明になりますと、汐見先生が喜ばれました。
 今回のデータは、一例としての研究データですが、風の強い
日にも是非測って下さいとのUさんの依頼もありました。
 
 汐見先生もわたしも、健康被害を何とか最小限にと動いてい
ます。
 でも、この仕事を率先して行わなければいけないのは、国策
して推進している国です。
 わたし達が県知事宛に署名活動をしているのも、国がそれを
しないなら、県なりのガイドラインを決めて環境全般に対する
調査を義務づけて欲しいと希うからです。
 これを行っているのは長野県。騒音に関する規制も加えて県
の条例の規則改正を行った兵庫県。島根県もNEDOの基準を元に、
県なりの自立指針が出来ているそうです。
 
 ただ、何処に訊いても低周波音の測定に関しては、国の研究
が進んでいないのでと言葉を濁されました。
 今日の結果については、汐見先生がまとめて下さいます。

無望の会 (五回目) を開きました

 ジャネックス(事業者)より一名、一般参加者11名。
 まず、地権者であるYさんより、前回の工事の収支表につい
て、関電への売電価格が一定かどうか、契約書を見せて欲しい
との質問がありました。本契約は稼働した時点の事なので、着
工時に仮契約をした時点で明らかにしたいとの返事。
 又、毎回参加されているKさん(元・金融関係勤務)より収支
表に関しての詳細な指摘がありました。
 一基5億3000万という予算の5000万(撤去費用・借地料)を差し
引いた4億8000万の三分の一の補助を、国から受けるのだそうで
す。当初、一基2億という話はいつから2倍以上になったのかの
問いには、それは本体部分の話で、道路や基礎工事・運搬費・
配電に関する費用が同じ位かかるとの説明。
 
 汐見先生も資料を作って下さり、参加者に配られて説明して
下さいました。騒音被害と低周波音被害との相違についてわか
りやすく表にまとめて下さっています。全く異なるものである
のに今までの低周波音被害がそうであったように、区別せずに
気安く測定・防音対策を行い、誠意ある対応をしたと主張する
のが通例で、ここから低周波音被害者の苦難の道が始まるので
すが、風力発電でも同じような事が行われ始めているようだと
の指摘です。
 事業者側は、同じ風車(デンマークの技術を買って日本で作ら
れている)で低周波音を測定しなければ意味がないので、10月に
島根で稼働するもので測るというのですが、同じものが北海道
に一基あるとの事を通産省に聞いたので、確かな業者2社以上で
の計測をお願いしました。
 
 日高側で反対者がいるという話については、水の問題が争点
だとの事。工事後に床上浸水(過去に床下浸水有り)が起きない
か、池に赤水が出ないかについての、納得できる説明を要求し
ています。
 おかしな話ですが、当初由良側には日高側は誰も反対してい
ないと言い、日高側には由良側に反対者はいないと説明したと
いうのですから話になりません。
 
 最後の方で、参加者の一人より「風力の問題点・悪い点ばか
りが挙げられているが、何故風力発電計画がここまで広まって
いるかの必要性も論じては」との意見がありました。
 先日の朝日新聞の地球温暖化に関しての特集記事がその答え
の一部になると思うのですが、、有識者の方々が意見をそれぞ
れ述べていらっしゃいました。『これといった対策は無い、国
民一人一人がエネルギー問題を自分自身の事としっかりとらえ
、節電を実行するしかない。』が結論でした。
そう話しましたら、「そうなんです。みんなが節電するしかな
いんですよ。」と、事業者の弁。
「それなら、多額の国費使わんといてほしいなぁ。」と、思わず
参加者から声が。
 
 
 
 
 

2007年8月9日木曜日

全国の小・中・高校の理科担当教官の方々へ

 環境教育を実践されている学校並びに理科教育に力をいれて
いらっしゃる学校宛に、『科学は真理の探究を目指します。勇
気と良心に向けて』と題し、風力発電は本当にクリーンなもの
かの問いかけを発信しています。
 これは、『無望の会』応援団の一員の提案です。各ホームペ
ージを読ませていただいていると、多々勉強になります。返事
が届きましたら、随時掲載させていただきます。
 
 昨日、YさんよりK寺の事業が広川の方にずれる事がほぼ決ま
ったという報告が届きました。関係者の方々はほっとされてい
らっしっしゃる事でしょう。
 実を申しますと、わたしがこの問題に関わったのはK寺との
ご縁からではあるのですが、私自身がK寺が解決すれば良いと
思われている節があり、「そうではありません。」と度々申し
あげてきました。Y県議が調べたというデータも、最初に電話
をしてきたT町議も、K寺の件に関する事ばかりの話でした。
 
 この県の風力発電計画に関する運動は始まったばかりです。
何一つ真なるものに向かって動いていません。
 朝、経済産業省・新エネルギー課に電話しました。「大平山
に関しては、町長も地区長も賛成とした結果で動いているので
すから、幼稚園の子のような事を言われても」と、担当者が言
葉にされ、即「言いすぎました。撤回します。」と。
 名前・身分を明らかにし、「何処に訊けば良いのかわからな
いので教えていただけますか?」との問いの返事です。反対の
ニュアンスに聞こえたにしても、落ち着いた説明が訊きたいも
のでした。

2007年8月7日火曜日

報道の役目

 前回の紀伊民報の記事が、二年前のものだった事がわかりま
した。インターネットで取り出した資料が届き、最近のものだ
と思いこんだのですが、紀伊民報に訊ねて判明しました。どう
りで、記事に誤りがあると納得がいかない面があったはずでし
た。
 
 二年前に、毅然とその記事を書いた記者の方とは話が出来ま
せんでしたが、その後の記事の経過を教えていただきたい、紀
北・中紀の情報はつかめても、南紀の事は情報が入って来ない
のでと、伝えました。
 その後に、紀伊民報で扱われた風力発電に関する記事を知り
たいと話すと、「その後は、一切ありません。」との事。何故
でしょうか?他のメディアに出ない記事が出ているとうれしか
ったのですがと問うと、「・・・」。答えられない事でしょう
か?と訊いても返答無しでした。
 
 広川町の健康被害はどうして表に出てこないのでしょう?
国をあげてハイブリッド車を世界市場に出さなければいけない
といっても、電磁波の問題は問題だし、風力発電機の騒音(低
周波音)問題が各地で発生しているのも現実の事です。
 
 報道の役目とは、『真実を民に伝える』のでなくて何でしょ
う?報道の自由こそが法治国家である証明だと思います。
 
 

紀伊民報を読んで

 8月2日・3日付の紀伊民報、風力発電計画に関する記事が
届きました。関西電力が、果無山脈(中辺路・龍神村・十
津川)の尾根に、100〜120mの風車を7〜14基、2007年の
着工を目ざしているとの記事が掲載されています。
 
『果無山脈に風車が並べば世界遺産に登録された熊野古道
からも目に入る事になり、来年二月に熊野古道の保存管理
計画を、ユネスコに提出しなければいけない県は、風車等
の人工的構造物をどう評価するか、頭を痛めている。
周辺にはブナやゴヨウツツジ・ヒメシャラなど、紀伊半島
でも少なくなった自然林が残り、絶滅が危ぶまれている野
鳥も多く生息している。』
 
 風力発電計画についての賛否についてもふれられていて、
景観から断念した鳥取の例、観光スポットになっている鹿
島灘の例があげられ、県内で日高川町では住民による誘致
運動が始まったと書かれています。
 
『もっと情報提供と議論を』とタイトルがついています
が、明日にでも「誰に情報提供を呼びかけ、議論せよと訴
えていらっしゃるのかお訊きしてみます。
 わたし達が景観の署名活動をしている事も載せていただ
きます。先日の記事にも誤りがありましたが、今回の記事
中にも由良町が抜けていますし、実現に近いとされている
地域もわたしが調べた地区が抜けています。
 詳しく載せていただいている事には感謝(全国紙が掲載
しないので)します。、「起こっている事を伝える」そん
な当たり前の事を書いていただけない地方紙もあります。
 
 
 

2007年8月3日金曜日

県議Yさんとの話し合い

 無望の会一回目に参加されたUさんの
提案で、県議のYさんと三人で会談しました。
 まず、Uさんがこの時期にこの様な機
会を持つ事の意味を語られました。次に、わたしの方から風力発電計画についての概略を説明し、いまこの県に起こっている事の実態を説明しました。
丁度この日に届いた資料(島根・長野が兵庫に続いて風力発電の手続きに関する県独自のガイドラインを作る方向だとのニュース)を示し、和歌山においては全くひとごとのような県側の応対であった事を伝えましたが、これに
関しては何もご存知ではなく、資料を興味深く読んでおられました。
 県側の説明としては、平成9年に作った「和歌山県新エネルギービジョン」
を作りなおす予定であるとの事でした
。その8年前の資料によると、和歌山県
新エネルギー検討委員会を平成9年より施行との事、委員名簿には和歌山大学システム工学部教授・関西電力役職・
大成建設設計室・三洋電気(株)開発本部等のお名前があります。
 太陽光・太陽熱の導入が主な事業ですが、国の助成制度一覧に風力開発フィールドテスト事業があります。
 新エネルギー導入への行動計画に、「千葉山シンボルタワーの風力発電」
として、千葉山と鷲ヶ峰の3ヶ所での調査の詳細が記されています。
 
 Yさんは、次の新エネルギービジョンを作成する折には、県なりのガイドラインを示す方向で考えたいとの事でした。次の議会でも取り上げますとも仰っていましたので、急務な事ではあるけれども関心を持っていただいた事で今日の会の意味はあったと思います。
 Uさんが「最初の会で、新聞記者さんが『今日本で起こっている最も大きな問題なんです。』と話された事がずっと耳に残っています。」と仰いました
どれだけの日本人がその事を真に理解出来ているのでしょうか?
 
      (tanpopo)
 
 
 

2007年8月2日木曜日

風力発電による健康被害

愛媛県伊方町の風車騒音については、ABCテレビで放映されたので、観られた方も多いようです。
200mの所に住む方々が、夜寝れない・頭痛がする・一ケ月で4キロやせたとの訴えで、夜間停止に。

広川町のUさんに伺うと、「夜、サッシがあって、ガラス障子がある部屋の襖がゆれて音がして眠れず、止めてもらいました。」との事。
二軒隣の方に伺うと、「夜間止まった後も耳障りな音がして、気になると眠れないんです。」との話。
風車が建つ折も何も知らされず、こんな事が我身に起こるなど予想もしなかった事だと仰っていました。

2007年7月31日火曜日

関西電力和歌山支店に訊きました

 先日の事業者側が出してきた試算書について疑問があり、関西電力に訊きました。
 まず、売電価格が17年間変わらないという話だったのですが、そんな事はありえないですとの回答。事業者個別に契約し、契約時期・発電力により違ってくるので一定ではないとの事でした。
 その契約内容についての詳細は、明らかに出来ないので、事業者に契約内容を提示してもらって下さいとの事。
 
 では、事業者側が17年分とした収支計算とは、一体何なのでしょう?
 別の事業者(着工中)に、風力発電機が林立してくると売電価格が急落するそうですね?と訊ねた時も、関電との価格は決まっているのでそんな事は無いと言い切りました。
 
 北海道電力は、今後電力を買わないので、北海道には風力発電機は建てられないのですが、関電も多くなりすぎたら買わないという事もありますか?と訊ねたら、その時にならないとわからないとの返事
 
 一番知りたかった事は、いつ契約書を交わすのか?という事ですが、稼働し発電することがはっきりわかってからとの事でした。という事は、まだ着工もしていないのに契約が成立し得る
でしょうか?どこからの試算書であるのか。それを信じて17年間変わらずに
固定資産税が入ると信じていらっしゃるお役所の方々、借地料が減る(無くなる)など思いもしていない地権者の方々、もう少し調べてみたらどうでしょう?
 
 最後に本当の話です。
 先日、初めて我工房に事業者(設計事務所経営)が来られた折、来るなり離れの建物を計測しました。(勿論断り無しです)
会の始めに南海地震の話をされ、「地震対策として、あの離れはこの様な工事が必要ですね。」と図面を見せられました。「もう80年以上あのままで保っているのですから、壊れたときは寿命と観念しますから。」と答えたのですが、その事の意味がわかったのは戻られる時でした。
「先ほどの離れの件ですが、もしよろしければ、私共で工事させていただきますが。」???一呼吸して意味を理解し、必要ありませんと答えました。
人の弱みにつけこむとはもっての他、
そういう手法で落としていくのかと
憤りを感じています。
      (tanpopo)
 
 

様々な情報

 四回目の会の日の朝、市内に住む女性(何度かお会いした事のある)から電話をいただきました。
 「二酸化炭素を削減する画期的な機械があり、それを支援する輪が広まりつつあるので、今日の会で是非話をしてください。」というもの。直後に送られた10枚のFAXにさっと目を通しても
、20億という数字や賛助会員申し込み
等意味不明。
 わたしには、こういう時に強い味方
がいて、電話一本ですぐに調べてくれます。答えは「話さない方が良いでしょう。」
 東京にも似たようなケースがあり、
実体も無いのにクリーンなエネルギーの機械だと、お金だけを集めているのだそうです。
 
 もう一件、風力発電に関する話の中で、大阪でクリーンエネルギーの会があるとの情報を訊き、早速電話しました。後日、その会の月便りを送ってくれるとの話です。この会では、自分たちの力だけで風力発電機を和歌山に建てようとしているそうです。
 2〜3の質問をしました。風力発電についての健康被害をご存知でしょうか
?「ええ、問題が出ている所があるとは聞いていますが。」低周波音の被害についてはご存知ですか?「その事については何もしりません。」
 会員数が2万人とか、・・大学の教授が始めたとか仰ったのですが、ここも
年会費3000円を集めていて、わたしのような風力発電に疑問有りの立場の人間はお断りだそうです。
 
 インターネットを使っているわたしがいうのも変ですが、「ホームページを検索してください」といわれると、それが何?と思ってしまいます。
 
 この活動を始めて、数多くの方々が
わたしの工房のH.Pを開いて下さっているようですが、管理者が超多忙の為更新できていません。毎月最終日曜・一時からの「未来に語りかけよう」というテーマの『茅ぶきの集い』も丸三年になります。講師の方々もボランティアであるのに、再度お願いすれば皆さんO.K。小さな集まりですが、確かに存在する時空間を感じて、心にぽっとあかりがともっていくようです。このブログを読んで下さっている方々も、是非ご参加ください。
      (tanpopo)
 

「無望の会」五回目のご案内

次回は、8月12日(日)P.M7時より。
場所は由良町。詳しくは蒲公英(073-489-2436)でお尋ね下さい。

昨日、知人より署名用紙・説明文のコピーと封筒 が、どーんと届きました。
お礼の電話の中、"時間がかかるだろうけれども、誰かがやらなければいけない事です。犠牲が出てからでなければ止まらないでしょう。"と仰られました。

この県の人たちの県民性に、"青信号も赤信号も皆で渡る"という表現があります。"赤信号、皆で渡れば怖くない"とは聞きますが、青信号まで皆で渡るとは如何なものでしょう。
個々の判断が大事。

「無望の会」四回目

毎月恒例"茅の会"の前に、奥佐々の工房にて開きました。
参加者は、いつものメンバーと事業者側のジャネックスから一人。
前回と大きく変わっていた事は、"一人でも反対者がいれば工事できませんから"と、低周波音の測定を約束したのに、「10月着工は決まっているので、低周波音の測定は着工後、同じ機種を使ってやります」と変化。全国30ケ所を計画中のこの会社の福岡本社の社員数は12人。同じジャネックスの白浜での計画を尋ねても、全く知らなかったというお粗末。

国家プロジェクトとは何なのでしょうか?
( 7/29)

2007年7月28日土曜日

報道とは

 20日付紀伊民報によると、白浜町で風力発電機設置に向け、風況調査をしている事が判明したとの事。
 この会社は、由良町と日高町の境の大平山の業者ジャネックス(本社・長崎)で、中国・四国地方の25ヶ所で風況調査をしているそうです。
 疑問なのは、県内の大平山の風力発電計画が10月着工予定だという事に、全くふれていない事です。
 又、白浜町内の風況調査は、既に1999年にNEDO(新エネルギー・産業技術統合開発機構)の指導で済ませており、年間平均毎秒2.4メートルで、毎秒5メートルの基準を下回り、風力発電に適していないとの判断がなされたそうです。
 熊野古道の富田坂から1キロしか離れていないという場所というのも呆れる話です。
 
 署名活動をしていてよく訊かれる質問があります。
「そんな大規模のプロジェクトが進んでいるのに、良いものならなぜ大きく報道しないのでしょう?」
というものです。
 
 署名は、少しづつですが集まっています。メディアを『民意』で動かした
い!と、希っています。

2007年7月25日水曜日

由良風力発電(株)

 半日、汐見先生ご夫妻とご一緒させていただきました。
 広川町の風車に近い方のお話を伺いましたが、町側が窓の計測に来られたので近く二重サッシになる予定との事でした。夜間、止まっていても音が気になりますとの話もありました。
 
 由良町で閲覧公開されている事業者側の計画書を見ましたが、5センチ幅の中身に低周波音に関するものはたったの一ページでした。それも、調査対象外であるというものです。
 
 興国寺裏に計画されている5基の事業者側の説明会が7時からとの事で、参加しました。由良風力発電側が4名
、部品を依頼している三井造船側が3名、他自治会・興国寺檀家の方々20名程の集まりでした。
 何よりも静寂を基とする禅寺の裏山に建つ二基を認める訳にはいかないと
、お寺をあずかっている裕禅さんの強い主張にプラスし、事業者側の予期しなかった汐見先生の出現と低周波音の健康被害に関する先生の毅然としたお話に、参加者の方々も意を強くされた様でした。
 
 驚くばかりですが、興国寺の景観を損ねるとの事で出した改善案は、出来るだけ風車を下げるというものです。
風が命の風車の位置を下げればそれだけ風力は落ち、大した電力にはならない事が明白です。これには訳があり、二期工事の5基は取り止めになったかの
ようですが、実はその二基から繋げるのだという話もあるのです。
 
 汐見先生が、「低周波音被害の謎を問う」と題して、現在執筆中のご本の「日本の風力発電に未来はあるか?」の章(7ページ)をコピーして下さり、皆さんに配られました。
 汐見先生の事は、環境問題に毅然と立ち向かわれて来た方々と、わたし自身憧れていたご夫妻でしたが、こんな形で先生の最晩年をかけた研究(ご自身が仰られました)に協力させていただける倖せに、心より感謝いたします。
 

2007年7月22日日曜日

元関係者の話

こちらは女性三人で、元風力発電関係者に"本当の話"をお聞きしました。

一番懸念されていた事は、大阪ガスやユーラス(トヨタ関連・世界にも進出)の関係している業者は10数年後に起動しなくなっても放置される事はないが、子会社で切られる可能性大の事業者が多く、そのまま産業廃棄物になったものを誰が撤去する事になるのかという問題です。

又、電力会社に買電する価格が、現在いくら(10〜12.5円)だと言われても、これから多基建設されていくと価格は下がり、6円になる予想との事。

一基でも止めて下さいとの話でした。

加賀市の資料

隣の芦原市の風力発電計画について、加賀市が制作した資料が届きました。

加賀市長自ら反対声明を出しているとの話を聞いていましたが、その経過を見、対応の早さに驚いています。
事業者である電源開発側が鴨池観察館を訪れ、計画の存在を表明したのが18年の3月5日。何と二日後には観察館側は飛行ルート調査を実施、16日には市に連絡、4月28日に県庁にて説明会、5月26日には共同記者会見を開き、加賀市長・野鳥の会関係者が声明を発表しました。

我県でも、野鳥の会の方が地元紙に懸念を綴られていますが、声を大にと望みます。

2007年7月19日木曜日

その2

もう一つは、NHK教育テレビ、高校講座・地理「温暖化する地球」です。
オランダが国をあげて自転車を奨励している様子。
デンマークは、1988ー2000迄に27%の経済成長率をとげたのに、11%の二酸化炭素削減、風力発電のビジネスで15000人を雇用。
日本は1990ー2008年に6%削減目標が、2002年に8%増。14%削減を強いられている。
知らなかった事は、日本の会社が海外で植林しても削減になり、排出量取引というよその国が削減したものを購入する制度があり、何と20兆円の市場だそうです。
首都大・三上教授、「身近な事からやる事。」

二つの放送

出先で偶然環境に関する二つの放送を見ました。
一つはBSの「地球スクランブル」で、新エネルギー市場の話。エコファンドを立ち上げたアメリカの男性が、年収500万位あればと始めたのに何と半年で600億を売り上げたのだそうです。ロスで開かれた"2007ウィンドパワー見本市には、風力発電関連の会社が世界中から400社(前回は25社)集まり、どこに投資すれば儲かるかと必死でその男性が探している様子が映し出されていました。
バイオ燃料関連、次世代車などにも多くの投資家が殺到しており、エネルギーバブルが始まったとの報告でした。

2007年7月18日水曜日

誠実な応対

 広川町役場のKさんの誠実な応対に救われています。
 
 県の担当者が、風力発電計画が現在8ヶ所進んでいるという話でしたので、その詳細と事業者を訊こうとしましたら、「二ヶ所に訂正します。詳細はわかりません。」との事。
 日高町のSさんによると、「誰が訊いても工事中は何処、着工予定は何処、完成予定は何時と答える筈です。業者がわからないなどあるはずがない。」
 
 環境アセスメントに関する質問も、県の管轄ではないからわからないと仰るので、では経済産業省・新エネルギー対策課に訊けば良いのですねというと、いや環境調査そのものの義務づけがされていないのでとの話。
 
 公的機関の皆様、この掲示板をお読みいただいているそうですが、もう少し誠実にわかりやすい対応をお願いします。
 広川町役場の職員の方は、こちらが何を訊きたいかを理解し、その答えを誠実に伝えてくださいました。例えば風力発電と低周波音の問題についてどう理解しているのかとの質問に対し、
「4年前に、大阪で環境省が主催する
低周波音の研修会に参加しました。影響は無いだろうとの講師の話を聞いて
きました。低周波音を防ぐ窓(二重になった間に防ぐ物が入る)もあると聞いているので、被害が出ればそのような対応をしたいと考えています。」というように。
 
 来週、他の地区の説明会があり、参加して欲しい旨の連絡が入り、汐見先生も参加したいと仰るので、ご一緒します。
 
       (tanpopo)
 
 

2007年7月15日日曜日

その�

会の最後に、署名活動を始める旨、事業者にも伝えました。"和歌山にふさわしいかの景観を問う署名です"と。
世界遺産を持つ県に、遺産に通じる道から見える風車の景観は、果たして是かを県内外は元より海外からの署名も集めたいと思います。
由良町では、もう一ケ所K寺の裏山に着工が決まっています。事業者側によると、一切横の繋がりはないそうですが、県内の業者総てに「無望の会」に参加していただきたいと思います。

自分の足元だけを見ていては、この問題は何も解決しません。

目線は遥か彼方へ。

(蒲公英)

2007年7月14日土曜日

その�毅然と生きる

参加者の一人が、デメリットを問い、高額である事と生態系への影響との返答がありました。
そこで、低周波音の研究者・汐見先生が、健康被害に触れられ、毅然と「今すぐにおやめなさい!あなたもあなたの会社も大変な事になりますよ。」と忠告され、その気迫は見事でした。
低周波音の調査がなされていないので、その実行を確約させ、その詳細を汐見先生に見ていただく事にしました。
反対者が一人でもいれば、納得してもらうまで着工はしないとの事。
総工費60億の会社の社員の平均年齢66才、社員はざっと8名には不安が残ります。

「無望の会」三回目その�

参加者の内訳は、男性4名女性6名の計10名。
今回、大平山の事業者である(株)ジャネックスから、建築士の方が参加しました。
新たに判明した事ですが、風力発電機は一基5億かかり、12ケ所で総計60億円かかります。これには耐用年数を経た後の撤去費用も入っているそうです。
事業者側がどれだけの電力になるか答えないので、計算しましたら約5256万円。決して儲からないけれど、損もしませんとの事。

総ての風車の設置図を見ましたが、日高側に新しく造られる道の総図を見ても、これを元に戻せる訳がない!と思います。

静寂であること

 県庁農林水産部・森林整備課に聞きました。
 現在、和歌山県内に風力発電計画は何ヶ所か?「8ヶ所予定されている。他はまだ未定なので公表できない。」
 
 例えば滋賀県のように、環境調査の厳しい基準を独自に持つ県もあるが、夥しい計画が和歌山に集中している事について、どういう見解か?「和歌山に多いのは環境基準の問題ではなく、風が良い・海外から風車を運ぶ港がある・大阪への送電線を持つ、この三点です。」
 
 森林組合の所有する山についての風力発電許可に関して、県は介入しているか?「県森林組合連合会に訊いて欲しい。」
 
 最も危惧している事は、15〜17年の事業期間の後の問題。それについてどう考えているか?「・・・」現在稼働している風車には10年以上の実績が無いのですが。「それは知りませんでした。」
 
 災害防止・水害防止・水の確保・環境保全の4項目についてチェックされているそうですが、事業者が調査を開始した時点では住民も地権者も何も知らないというのは変です。
 森林組合の制度もよくわからず、日高町側の山の所有者とされる森林組合は、県の管轄である森林組合連合会ではなく、生産森林組合というものだそうです。由良町側の地権者に「もし反対したとしても、山の反対側の日高町は森林組合の所有だから、OKが出ている。向こう側にずれて建つだけだ。」
との事業者の説明だったそうですが、
個人の集まりの組合なら個々の所有の
山と大きな差があるのでしょうか?教えていただいた組合に、何度か電話しましたが繋がりませんでした。
 
 県内8ヶ所という数字も、一町でわかっている数字を比較しても半分でした
。県民の皆さんは、来年には100〜200基の風車が和歌山の峰々に建つという事を知っているのでしょうか?
 
 奈良の友人Nさん
「人間も山に棲む生き物も、皆静寂が必要やのになぁ。」
        (tanpopo)
 
 
 

2007年7月12日木曜日

確かに動きはじめています

 一週間ぶりに戻ると、他府県の方々よりのメールが届いていました。皆さん、出来る限り協力させていただきますとの事。
 
 移動中の福岡・宮崎・大阪でも伝える毎に大きな反響でした。皆さんが一様に仰る事は、「風車はクリーンなものだとばかり思っていました。」というものです。
 
 テレビのコマーシャルで、大阪ガス・ヨコハマタイヤ等のバックに風車のある風景が流れています。
 以前、BS放送で、デンマークのサムス島(人口4200人)が紹介され、総電力を風力で賄う小さな島の取り組みとして、住民の積極性が大切だと結ばれていたのにも疑問が残りました。
 
 NHKスペシャル再放送の奥羽・和賀山塊のぶなの巨樹には圧倒されました。15年くらい前、高野山の奥・護摩壇山のぶな林を案内していただいた事があります。わたしにとっては「懐かしい
!」という他ない、まさに母の如きぶなの大木でした。
 
 14日の「無望の会」に参加したいと仰る事業者側の皆さん(このブログを読んでいるそうですので)、わたしたちはただただ未来の子供たちの笑顔をこころに描いて動いています。
地元の方が、「気がつくとぽろぽろ泪をこぼしているの」と話されました。
その泪は未来への想いあふれるものです。決して疎かにできるものではありません。
 
 僅かですが、確実に動きはじめています。
        (tanpopo)