2007年6月29日金曜日

吉備町役場に訊きました

 昨日に続いて現在稼働している吉備町の担当者に伺いました。
 風力発電設置理由は?「地域おこしが目的、町政30周年アメニティタウン構想のシンボルタワーとして計画しました。」
 費用・機種は?「ドイツ製で、1億5000万円。230Kwの小規模のものです
。」
 発電した電力は?「月30万程で、関西電力に売っています。」
 メンテナンスは?「19年度147万円で
す。」年々上がるそうですね?「いや
、うちは下がっています。高いので、下げてもらいました。」
 吉備町で近々着工の予定はありますか?「はい。もうすぐ8月に吉備と下津の間の千葉山に民間会社が10基。デンマーク製の1300Kwの大規模のものです。」最初の風況調査では、千葉山は適していなかったと仰ったのでは?「はい、少しずらしたようです。」他は?「後二ヶ所計画されています。」
何処に何基?「まだ計画段階で、詳しくは答えられません。日高川町と下津に跨る山です。」
 付近に民家はありませんか?「あります。でも説明して納得してもらっています。」
 耐用年数を過ぎて山に放置されたらどうしますか?「一応17年という話で、議会でも質問が出たようですが、説明ではアメリカで再度運用している例があるそうです。」
 
 早速、下津町に住む方に訊きました
。一基の近くに増基する計画はずいぶん前の新聞に載っていたが、他は知らないとの事。
 吉備の発電機も、落雷で羽根が一枚飛び、保険対象で三枚とも交換したそうです。250m離れた場所に住む方は、広川町で300m離れた場所に住む方が、低周波の被害に遭って、「二重サッシにしても、うるそうて寝られん。こんなもん、絶対に反対せなあかんで。」と話されている事を全くご存知ないのでしょう。それとも、台風も落雷も安全との話がでたらめだったように、今回のは音に配慮してますというような言葉を信じこまされ、設置後にこんなはずではなかったという事になりかねない気がします。
 最後に、三箇所の計画が実行されたら、吉備町の財政はどれ位潤うかと質問しましたら、答えられないと仰るので、よその町ではっきり答えた所がありますので大体わかりますと伝えておきました。
      (tanpopo)
 

2007年6月28日木曜日

ノーリツ鋼機に訊きました。

施設管理部のHさんに伺いました。
何の目的で?"ISO14000(工場で使う電力のの1%を削減する規約)に基づいて、色々検討し風力発電にしました。総て会社が負担し、約1億7500万。"どれくらいの削減になっていますか?"年間2000万KWの5%100万KW。金額にすると800万。"
台風で損壊があったそうですね?"はい。台風もですが雷が心配で。被害は三菱重工業が負担しました。当初被害は出ないという事だったのですが。
メンテナンスも考えて採算の採れるものですか?"採れないと思います。"あー又も。
風神・雷神様に祈念!(蒲公英)

広川町その2

車と同じで、メンテナンスの費用は年々増えていく。
台風の被害は?設置している山が低いので無い。しかし、雷による被害があり、保険で修理した。いつもびくびくしている。
メンテナンスを考えて採算は採れますか?10年以上持っている既存のものがないので、採れないと思います。ただ、現在工事着工している発電機があり、一基建てたのは無駄ではなかったと思う。
何基建つのですか?三ケ所に46基です!
唖然。どきどきして、何故こんな事が許されて行くのかと、すぐにYさんに報告し、広川町出身の方にも実態を伝えました。

広川町役場に訊きました

昨日、由良の別の地区にGOサインが出た件で、東京のIさんにお訊きした折、「実際に稼働している電力が如何ほどで、何に使われているかを調べてみては?」とのアドバイスをいただきました。
早速、広川町役場の担当Kさんに電話で訊きました。設置の目的はの問いに、地域おこし。町有地に3億6000万で建て、45%補助を受けた。計画では年間2400万の収入(関電に100%売買)予定が、18年度2156万、19年度1973万。今年の4月から夜間ストップしている影響はまだ不明。
メンテナンスについて問うと、17・18年は380万、19年は約400万。

2007年6月26日火曜日

風力発電設置計画に伴う景観保全に関する要望書

 
 一昨日の会に参加された大学院生二人の意見・疑問も入れた要望書と、「風力発電に関する5つの質問」として論点についてわかりやすくまとめてみました。
 昨日の深夜に亘る彼らとSさんとの話し合いの中、わたしが図を描いて(大きな円に小さな円を描いた)
小さな円が風力発電機で大きな円が山を削って平らにした土地だと説明しましたら、ようやくそれで飲み込めたと他の方々の話。実際どれほどのスペースが破壊され放置されようとしているかを、その図でわかったそうです。
 それで、〖風力発電ってなあに?〗と題した質疑応答形式の説明文に、その図を載せる事にしました。
そこでの出番はUさんです。快く引き受けて下さり、Yさんと計測に再度広川町の発電機設置場所まで行ってくださるそうです。
 他の地域で、計画を中止した例(気仙沼市・熊山)の因は採算が採れないこと。50メーターの発電機を二基を設置し、一般家庭1200世帯の電力をまかなう予定で、2008年設置を計画していたそうですが、中止に踏み切ったそうです。この英断がなされる地区とそうでない地区は、何が違っているのでしょうか。

 

広川町で稼働している一基

風力発電計画を考える会ご案内3

    

   風力発電計画を考える

      『無望の会』 ご案内

 

 色づいた南高梅は、太古のかほりです。

 由良町・阿戸地区の風力発電実施に端を発する勉強会の三回目のご案内を致します。

 今回は具体案を提示し、ひとりひとりに風力発電計画に伴う景観を問う場としたいと思います。

 

 〈日時〉 2007年 7月14日 ()

      A.M 10:00〜12:00

 〈場所〉 高垣旅館

      TEL 0738−65−1306

 

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  (お問い合わせ)

        蒲公英(たんぽぽ)工房

      TEL/FAX 073−489−2436

ホームページ http://mubounokai.blogspot.com

 

 

地元紙「わかやま新報」に連載しているコラム原稿

    わさびの里さらさら 19

 山の気流によって樹々の葉が翻るとき、緑は銀にも藍色にも輝きます。

 先日初めて、日高地方に「風力発電」計画がある事を知りました。エネルギー問題について全く無知であった事を恥じ、これからは真剣に取り組んでみようと勉強会を開いています。

 「風力発電」誘致計画の問題点を整理してみましょう。

1、生態系に関する環境アセスメント(環境影響評価)が公的に行われているのか? その評価が地域住民に納得いく形で説明等がなされているのか?

2、一基2億円かかるとされる建設コストが、電力売買によって2億円が何年で回収出来るのか? 採算性の見込みが本当にあるのか?

3、北海道などでよくある落雷事故や、和歌山を直撃する台風被害等を含め、事業主は完成後の長期に亘るメンテナンスに耐える力を有しているのか?

  また、開発に伴う一時的利益を目的としたものでは無いといえるか。

の、3点に絞られると思います。

 

調査した今の段階では、11月に着工予定の「日高・由良地区」は特に、渡り鳥のルートにかかっており、さらにその工事残土は多くの希少生物の棲む地元の湿地帯に埋めるとされています。

 低周波による健康被害は世界的な関心事と先日、新聞1面トップで報じられました。広川町の一基は、騒音被害が出て夜間は止められていますが、もっと恐ろしいことは、未来の子ども達の健康被害が隠されようとしていることです。

すでに、他の二基は台風による倒壊があったとされています。果たして、計画案の電力量と、実際稼働している電力量はどれ程の差があるのでしょう。

 地元和歌山でも、驚くほどの「風力発電」建設計画があり、日本中の山々や海岸線にも夥しい数の計画があります。開発予定の地権者でもある友人は、「毎日見ていると、山に大きな手裏剣が突き刺さって行くようで心が痛い。納得の行かないままでは、次の世代の者に申し訳ない・・・」と話しています。

 そよぐ風に耳を澄ませていると、大和の国は遥か太古から山や海の神々によって守られて来たのだという木霊(こだま)が聴こえてきます。今こそ、神々の御こころを持ち、一人ひとりが真剣に未来図を描かなければならない時だと思います。 

(tanpopo)

 

無望の会 二回目の集まり

 24日、10時より蒲公英工房にて二回目の会を開きました。
 参加者は8名、午後からの茅ぶきの集い(未来に語りかけよう)にも参加の昼食持参の方々の内訳は、男性3名女性5名です。お昼近く、午後の会の講師・浅井先生と、大阪からの参加者Wさんも
加わって下さいました。
 まず由良の地権者Yさんより、現状説明があり、別の場所(興国寺の裏山)に建設予定の風力発電計画が5基に減らされて工事が進められるという事が書かれた地元紙が提示されました。
 わたしの用意した資料は、野鳥の会・自然保護室より届いた、去年の11月に東京で開かれた国際シンポジュウム「風力発電による野鳥への影響」で発行された資料集の抜粋記事A3四枚のコピーです。
 今回は、具体案としてどう動くかという所まで持って行きたかったのですが、時間切れとなりました。とりあえず、次回の集まりを、7月14日10時より
高垣旅館でという事に決めて散会。
 Yさんの話では、一回目の会の折に聞いた地権者に提示されていた年間借地料13万5千円が、何と一気に30万円になったそうです。どういう解釈をすればよいのでしょうか。

2007年6月22日金曜日

正確なデータを公開して欲しい

 東京に住み、ご夫妻で環境に関する散り組みをされているMさんより、ホームページで興味深いデータをみつけましたとメールが送られてきました。
 1985年以降の日本各地で風力発電機が撤去されたデータ表です。今年7月の予定を含め、40箇所の撤去データです
。実験用設置もありますが、3年〜10年で撤去されており、メンテナンスの20年という話も日本においては窺わしいのではと思ってしまいます。現に、和歌山に設置されている3基の中、2基は
台風で一度倒れています。
 データの中でも沖縄が目立っています。Mさんの話では、宮古島の風力発電機が台風で倒れ、危うく民家を直撃する所だったそうです。
 昨日、毎日新聞の記者Mさんが工房を訪ねて下さいました。風力発電について多々語り合いましたが、Mさんの疑問
"何故、風力発電計画が中紀(和歌山県中部)に集中しているのか"について、
憶測は出来ても立証出来ない事、又、計画案の発電力と実際にどれ程の電力
を供給できているかを比較できる資料が無い事等、正確なデータを知りたいものと話した事でした。
 計画案で24時間365日稼働のデータを
示されても、広川の様に住民の苦情により夜間ストップしたり、台風時にストップすれば、全く違った数値になるでしょう。その公開がなされていない事は大きな疑問です。
 和歌山県知事が、観光県として景観
に力を入れて行くと公言されていますが、山々や海岸線に風力発電機が林立する光景の、何処に観光を目指す誇り
があるというのでしょうか。
         (tanpopo)

2007年6月20日水曜日

「野鳥と風車」

 先日、電話でお話した(財)日本野鳥の会・自然保護室室長の古南さんより、『風力発電施設が鳥類に与える影響評価に関する資料集 野鳥と風車』
『野鳥』4月号(野鳥と風力発電)の二冊
が届いていました。
 前者は、去年の11月に開かれたシンポジウムの資料集で、246頁からなっているものです。
 古南さんが出された資料を、次の会で参加者の皆さんにお渡しします。実際に被害に遭った鳥たちの発見事例一覧表、鳥類への影響が懸念される事例、計画段階で議論があったが事業が進行・完成してしまった例、風力発電施設と野鳥の共存のための課題等、問題点と見解がわかりやすく書かれています。
 「野鳥 4月号」は、シンポジウムで講演されたロウェナ・ラングストン博士の概要が掲載されています。又、日本各地の事例、鳥羽市行者山・根室半島・函館市汐首岬の三ヶ所の問題点が詳しく報告されています。
 一つ気になった記事がありました。
"特定非営利活動法人 環境エネルギー政策研究所(ISEP)副所長"大林ミカさんが、「日本はドイツに比べて風の状況が悪いという事はありませんから
せめてドイツと同じくらいは現状でも可能なはずです。」と、2020年に自然エネルギーの発電を20%にする目標を立てているというものです。この件に関しては、先日のエネルギー問題を考える活動に19年携わってきたという
知人と全く見解が異なるので、改めて大林さんサイドの考えについて問いたいと思います。(tanpopo)
 

2007年6月19日火曜日

太陽光発電(ソーラーハウス)

 宮崎の教室でも、日本中に拡がりつつある風力発電の話をしました。日照時間が長く日差しも強い"太陽の国"宮崎といわれるお国柄か、二人の生徒が太陽光発電を取り入れていて、詳しい話を聞きました。
(その1) 5〜6年前に250万円(補助金制度を利用)で工事。
工事前と後の家族構成が違うので、比較にならないかもしれないが、一月高熱費2.7万円かかっていたものが、約1万円になり、余った電力を電力会社に
売り5千円戻る。
(Yさんの話)
 電気代を前払いするという気持で太陽光発電システムを取り入れました。
若い内に取り入れる程、プラスになると思います。
 
(その2) 1年前に200万円で工事。工事前の高熱費は月に約2万円。工事後はガス代3千円〜4千円と電気代5千円。余った電力を売り3千円戻る。
(Kさんの話)
 一階の真ん中の部屋は昼間も暗くて電気が必要なので、主人が直接太陽光が届く器具を付けました。曇りや雨の日は使えませんが、結構役立っています。環境・エネルギー問題を考え、長い目で見た選択です。
 
 身近にエネルギー問題を真剣に考えている方々がいて、うれしく思いました。風力発電の現況には、皆驚かれるのですが、自分の地域でしかも自分の
足元に及ばない(水面下で動いているのですが)事でないと動こうとしないのでは何一つ前に進みません。「早速、周りの人たちにも伝えます。」との答えに力づけられました。
             (tanpopo)
 
 

2007年6月17日日曜日

エネルギー教育

 わたしの故郷・宮崎でNPO法人「リバーピア延岡」
(河川科学館)を主宰する同級生に、エネルギー問題について聞きました。
 Dさんは19年前からエネルギーを考えるフォーラムに参加している女性です。
 風力発電については、ドイツ・デンマーク等と同じ緯度(日本では北海道)の安定した風が吹く場所でなければ、風力発電は意味をなさない事。
 「今のエネルギー問題は、とてつもない大きな組織の力が動いていて、どうすることも出来ない状況になっています。」
 エネルギー問題を考える会が、東京の住民を対象に初期に調査した結果、クーラー代が月に1000円上がればやめるかという問いに、何と3000円上がってもやめないという回答が多く、電気代を上げてはという案はあっけなく没になったそうです。もしフランスなら暴動が起きるでしょうと。日本のエネルギー教育に問題があるとも思います。
 この問題について知れば知る程痛切に感じることは国民一人一人が現況をよく知り、『今、自分に何が出来るのか』を真剣に考え実行する事だろうと思います
。 
 「とてつもない大きな組織の力」をひっくり返す力 
は、「未来の子供の笑顔を信じて動く母性」ではないかと思っています。

2007年6月16日土曜日

『無望の会』ご案内

風に梔の香を聴く季となりました。
風力発電建設予定地、由良町での一回目の会に続き、県内各地で予定・進行している風力発電について、広い地域の方々にも学んでいただきたく、二回目の会を開きますのでご案内致します。
〈日時〉6月24(日)
A.M10時〜12時
〈場所〉蒲公英工房
茅ぶきの家「楽柿舎」 … … … … …
尚、P.M1時〜3時迄、茅の家定例会「未来に語りかけよう」を開きます。ひき続き参加される方は昼食をご持参下さい。
〈講師〉浅井周英
(社)実践の家理事長
〈お問い会わせ〉
蒲公英工房
073-489-2436

2007年6月14日木曜日

石川県の実態

金沢での教室で、生徒に風力発電について訊きました。白山市に倒れたまま放置している発電機のある事。
内灘町に一基あるのは、夜ライトアップされていていい感じだと思っていたけれど、そこに30余基の風力発電計画があり、漁業保証に年間20億という数字が出ていて、地元は賛成する動きだそうです。
救いは加賀市。来る前に調べていたので、環境保全家のIさんに電話で訊きました。
隣の芦原市での計画に、市長を先頭に真向から反対表明しています。鴨池観察館を運営する市が、渡り鳥を守ろうとするものです。 (tanpopo)

由良町議会を傍聴して

今日の議会で共産党の川出議員が風力発電について質問をしました。役場の元田さんが答えて興国寺の所は10基の内5基が取りやめで、あとの5基は従来通りで国の判断を待っているとのことです。また今日の新聞記事によるとうちの方の大平山の渡り鳥等の被害について書かれていたらしいがそれについて考えているか?との質問には住民に周知徹底するが、地権者は話をきかない的なことを言っていました。最後に川出議員は事業者だけでなく役場も話を聞いてほしいと結んでいました。
(Y)

2007年6月12日火曜日

(今日から出張で、外からの発信です。文字数が限られており、先程の続きです。)
日高町のSさんとは互いの情報を交換しながら協力し合いましょうという事になりました。
先日の会に参加されたHさんよりのFAXが転送されて来ました。会の後で、県議のYさんに、「癒しの国、観光県を唱えるなら姿形もきれいにとどめて下さい!」と伝えたそうです。県会の閉会後、Hさんとわたしで、Yさんがご存じの情報・それに対する見解を問いたいと思います。
勉強会を持つ大阪の友人Wさんに逢い風力発電の話を伝え、即動きますとの事。(tanpopo)

建設に伴う残土処理

昨日の教室で、生徒の一人より「風力発電建設工事に伴う残土が、数多くの稀少生物の棲む湿地帯を埋め尽すとの事で、考えようという活動をしている方がいます。」と聞き、電話で日高町のSさんにお話を伺いました。残土処理が近くで出来れば経費面からすればもってこいの話。先日地元でシンポジウムを開かれたそうです。渡り鳥は風の道を通って気流に乗って来るので、風車が建つ所は大体鳥のルートと重なる事、計画されている二つ共渡り鳥のルートにかかっている事を地元の鳥の専門家が仰られたそうです。

2007年6月11日月曜日

一回目の集まり

 まず、広川町で稼働している風力発電機を見学しました。参加者は6(男性3・女性3)名。
 近くで見ると予想を遥かに越える大きさでした。低周波公害とされる音も不気味。近所の方が近づいて来られ、「この数値では大した電力にはならんで。」由良に続く尾根を指さされ「あそこに17もこんなもんが建つんや。」
と話されていました。
 場所をYさんの経営されているT旅館に移動し、勉強会を始めました。そこでの参加者は9(男性5・女性4)名でした
。初めての集まりという事で、どういう事で参加したかとの自己紹介から始め、地元のYさんより提示された地元説明会の折の資料説明がありました。地元で最初に反対の声をあげられたNさんからも、何が問題かの詳しい説明がありました。その地でずっと農業をされてきた方の懸念(付帯工事による水路に関する懸念等)がよくわかりました。
 参加者の中に、この問題に詳しい方がいて、京都議定書の関係で駆け込み的に申請され、受理されておびただしい数の風力発電機が建つ予定ですとの事。これは、和歌山だけでなく日本中
の各地で起きています。
 わたしが調べた資料は、『その風力発電、ほんとうに"環境にやさしい"ですか?』と『風力発電施設が猛禽やその生息環境に与える影響』の二つ。
前者はわかりやすく5項目に分けて何が問題点かを明確に示しています。後者は、風力発電施設で衝突死したオジロワシの写真が生々しく掲載されているものです。
 今後の課題は、無関心でいる方たちに如何に関心を持ってもらうかですが
、発信し続ける事が大事で、勉強会を定期的に開く事とし、次回はわたしの主宰する「茅の家の集い(未来に語りかけよう)」の前に行う事としました。24日(日)の10時より。
 夜に、東京の息子より電話がありました。原子力の会を覗き驚愕したとの事。六ヶ所村のドキュメンタリー上映と討論で、『風力しかない!』と殺気だっていたそうです。では、その方々
はどれ程風力発電の事を知っているのでしょう。このタイミングも変ではと思ってしまいます。
       (tanpopo)
 

2007年6月10日日曜日

8日付わかやま新報に第一回勉強会の告知記事掲載。
その事でと、知人より問い合わせがありました。その方も昔記者をされており、風力発電について疑問に思う事が多々あり、中でも全く違う二つの情報が入り驚くという話をされました。
今回、わたしも関西電力に関する情報を訊ねたTさんより「景観の破壊、設置に伴う環境破壊の理由で消極的だそうです。」という報告が届き、Yさんに伝えると、「おかしいですね。うちの計画の事業者は、関西電力の子会社ですよ。」という話。 わざわざ関西電力に出向いて何を訊いてきたのでしょう。

2007年6月9日土曜日

 昨日、各新聞社宛に日曜の勉強会の案内をFAXしました。本日、毎日新聞社より電話があり、取材の申し出がありました。Yさんによると、地元紀伊民報の記者は「その日は子供の野球の試合があるので行けない」と仰られたそう。
 
 風力発電に関する全国各地の反対運動の模様を調べていると、希少生物を守ろうとする団体が動いており、中でも日本野鳥の会による動きが目立ちます。
 和歌山の野鳥の会の方々は、今回の計画についてどう判断なさつているのか気になり、日本野鳥の会に電話し、自然保護室室長の古南幸弘さんにお聞きしてみました。
 和歌山の会からの報告は入っていないとの事。こちらの連絡先を伝え担当者に電話を頂くことにしました。
 野鳥の会では、2006年11月に、野鳥と風力発電に関するシンポジウムを開いたそうです。
 古南さんに、日高地方の風力発電計画の概要を説明させていただきましたら、伊良湖から四国にかけてのラインは渡り鳥の飛来する所だそうですが、少しずれているかもしれませんとの事でした。
 お聞きした自然環境保全研究会のサイトを調べ、風力発電の問題点の中の「現地調査や評価が不十分」の例として、事業者が調べたイヌワシの目撃された数が230日で3回であったのに対し
、日本イヌワシ研究会の報告は51日で
37回という事で、大きな差があります。
 因みに他の問題点は、「事業者の認識の低さ」と「手続きが不十分である」事。
 書類さえ揃っていれば補助金申請が通り、そこに第三者によるチェック機構の無いことは大きな問題ではないでさいょうか。
       (tanpopo)
 
 

2007年6月8日金曜日

 久々にHさんとお話する機会がありました。環境の事を真剣に考え、多岐に渡って行動されていらっしゃる、和歌山では数少ない女性の一人です。
 今日頂いたFAXには、県議のY氏(環境・予防医学を公約)に風力発電の事を
お訊ねくださった由。「低周波・20年のメンテナンス等、色々な問題はあるけれど、クリーンな電力という事で納得している。」との弁。
 Hさんは、原子力発電に比べればそうだけれど、自然に対する冒涜で怒りを感じますと。
 県議自身が、県内のあちこちに風力発電開発計画候補地がありますと話されたそうですが、県民には何一つ知らされずに事が進められていく計画の何処に真の政治があるというのでしょうか?

2007年6月7日木曜日

 
     
   
   一回目の『無望の会』を次の日曜日、6月10日に開く事に
  しました。
   "無望"の命名はSさん(わたしが発した何気ない言の葉を捉えて下さいました)。「面白い!」と叫んだ人と、「
  若者には意味不明!」と苦言を呈した人と賛否両論です。
 
   風力発電の事は、つい最近まで何も知りませんでした。調
  べて見て唖然とする現実が次々に出てきました。
 
   和歌山市から車で一時間、日高郡由良町と日高町に跨る山
  上に、10基以上の風力発電機の10月着工が予定されています
  。その山の地権者の一人でもあるYさんと、まずは互いの情報
  を交換する事から始まったものです。
 
   学びながら皆さんと未来に語りかけたいと思います。
   MUBOUは夢膨です。

(tanpopo)