2007年11月27日火曜日

風力発電勉強会

 
昨日、午後の茅の会(月一回、「未来に語りかけよう」とい
う集まりを茅の家で開催)の前に、工房で勉強会を開きまし
た。
今回、ゲストに地盤調査会社を経営され、一番初めに和歌山
での風力発電計画に関わられたOさんに来ていただき、お話
を伺いました。
以前にも一度、参加者のTさんも一緒にお話を伺った事があ
ります今回、他の方々にも是非話を聞いて欲しいとの事で、
勉強会にゲストとして来ていただきました。
参加者からの質問中、「NEDOが債務保証している(事業
者側からの収支書に記載)が」という点について、そんな事
は考えられないが調べますとの事、早速今日返事を頂き「
やはり、NEDOは国の機関ですから、個人の事業所に対し
ての債務保証はありません。」との事でした。
総てお金の為に動いており、国の補助金目当ての事業で、ゆ
くゆくは県や町が撤去の為の費用を負うという負の事業以外
のなにものでもないというお話に、参加者の女性から「私た
素人が考えても、補助金目当てとしか考えられない事業計
に対して、何故国が補助金を出すのか」との意見がありま
た。
Oさんは、「書類が揃っていれば総てOK、何の調査も無い
という事が大問題。それぞれの地区の議員が一人でも動けば。
」と仰るので、由良にそのような気骨のある議員さんはいな
いのか問いましたが、地元の方々は「残念ですが、一人もい
ませんね。」との弁。
 
参加者の方より、先日の朝日新聞に大きく2ぺージに亘って
掲載されていた、風力発電の子供向け絵画コンクールの募集
記事が届いていましたが、Oさんが総ての機種を詳しく説明
され、「日本の三菱重工業製が最も性能が悪いが、安価な為
に使われている。メンテナンスの事などどうでも良いのです
。」と仰いました。
 
由良町議員、玉置一郎さんへ
このブログを読んで下さっているそうですね。
一番最初に、風力発電に関しての勉強会を始める折にご連絡
しました。それから一度も参加していただけず残念に思って
いましたが、今回来て下さるとの話がありお待ちしていたの
ですが・・・。
10年前、雑賀崎の埋め立て反対のコンサートを番所庭園で
企画したのは、一郎さんご自身でしたね。
それまでのお仕事仲間の、メディアのディレクターの方と三
人で、京都に帰国し展示会をされていたアーティスト(環境
活動家)の方を訪ねてお話を伺った事もありました。
 
今、一郎さんにしか出来ない事は何でしょうか?
 
                (tanpopo)
 

2007年11月20日火曜日

伊方の低周波音調査

気になっていた(結果予測は出来ましたが)愛媛県の
伊方町の調査結果を町役場担当のTさんに訊きました。
 
7地点での低周波音・騒音の調査結果は、影響無しだ
ったそうで、11月16日に最終の住民への説明会も終え
たとのことでした。
では、20基の中の停止している4基の再開案が出て
いるのでしょうか?と訊ねると、まだ騒音対策を実施
した上で住民の意向を訊き、そういう運びになればと
話でした。
200Mしか離れていない17世帯の集落で、全ての
人が訴えているわけではない、住民には調査結果を渡
したと仰るので、そのデータを見せてはいただけませ
んか?と訊きましたが、「住民の為のものなので」と
以前に伺った折と同じ回答で断られました。
 
今回結果が「影響なし」だった事でなのか、以前二回
ほど電話させていただいた時と違い、「何の目的で訊
かれているか知りませんが」とか、"低周波音の健康
害は海外でもあるようですね"とのこちらの質問に、
「情報はマスコミでも賛否色々ですから、きちんと判
断していただかないと」等と、対応が様変わりしてい
ました。
いつ、どのような折にもこちらの身分と質問の目的を
明快にした上での問いに対し、不可解な返答が戻るの
に、釈然としない思いです。
 
S先生が「データを開示しないのはおかしい」と仰ら
れていましたが、専門家へ正々堂々と情報開示しない
役場(町自体も関与した事業なのに)も変ですね。
 
 

2007年11月19日月曜日

NPO紀州えこなびと

16日付「わかやま新報」紙に、「海南で風力発電のエコ教室
」と題し、北野上公民館で10人の子供たちに風車キットを使っ
ての里山教室が開かれたと写真入りの記事が掲載されていたと
知らせていただきました。
17日付の同紙には、風車や太陽発電機の設置推進により、紀
州えこなびとが最優秀賞に選ばれたという記事が掲載されてい
ます。
市内の福祉施設やビオトープ孟子に設置、太陽光発電を使った
エコカーを製作し、各学校の環境学習に使っており、近く紀南
方面で小水力発電にも挑戦するそうです。
 
早速、まずは北野上公民館にどういういきさつでの企画かを訊
きたくて電話しましたが繋がりませんでした。
「えこなびと」の山本将功代表の連絡先はFAXしかなく、質
問事項と活動報告についての依頼文を送りました。
 
この夏に、各小・中・高校の理科担当教官宛「風力発電はほん
とうにクリーンなエネルギーですか?」というメールを送信し
ました。一件の返信メールも届かなかったのは残念です。
子供たちに環境教育で「電気を大切に使いましょう」という事
ならわかりますが、問題の多い(それが大型であっても)風力発
電を、キットにして子供に作らせることの意味がわかりません。
連絡つき次第、記録させていただきます。
 
25日の風力の勉強会に、最初に風力の事業に関わったという
「一基でも止めてください!」と訴える方も参加される事にな
りました。
 

2007年11月15日木曜日

「意志」とは

出張の留守中に、風力に関するメールと手紙を受け取りました。
健康被害の実態を調査しているTさんと、S先生です。
 
Tさんがわたしからの紹介で、Uさんにお電話した所、間違っ
て伝わっているようだと仰ったとの事。夜間停止以来は問題が
無いとの話で、Tさんは「よくなられたなら良かったです。」
と。
現在の状態はそうであるという事を、違えたことはありません。
「冬の風の強い日に、又計測して下さい。」とご自身が仰った
事は事実ですし、他の方も同席されていました。
県への要望書・地方紙に書いたコラムに、ご自身が関わってい
らっしゃる事(実際に健康被害で夜間停止)に、釈然とされない
のであれば、わたし自身にその意志を伝えていただきたいと思
います。
 
S先生から「元・京都大学教授」という履歴が違っているとの
事で、訂正しお詫びさせていただきました。
10日付の天声人語の記事、「年賀状の5円の寄付金を"風力
発電など"に使い、温暖化との闘いに参加した気分になれば・
・」も、同封されていました。先生は『風力発電を"絶対の善
"と認識している』とされていましたが、ご自身は、『風力発
電を考え始めたのも今年になってからで、まだ"絶対反対"の
思考までには到達しておりません。一歩手前ではありますが。』
との事。事業者との勉強会で、毅然と「今すぐやめなさい!」と
先生が叫ばれた事実を文書にしたことに対する見解なのでしょ
うか。
 
「意志」を持って行動する。
その「意志」とは、次世代へのバトンでしょう。
バトンを磨く日々でありたいと思います。

2007年11月9日金曜日

由良風力発電所

7日、建設反対を訴えていた由良門前区が説明会を開き、
事業者である日本風力開発(株)と合意、平成21年には
風力発電所が稼働する事になりました。
 
第一報は、由良町のYさんより入りました。取材した地
元の記者より報告があったそうで、何の問題も無かった
かの如くあっさりと済んだそうです。
夜に、M記者より「ご存知ですか?」と第二報。「書い
た原稿を訂正しなければいけなくなりました。」との事。
「どういういきさつがあったか検証します。」と仰るの
で、『和歌山の文化』に何の誇りも持ちあわせていない
県民性ですからと答えておきました。
 
その後で、Yさんより日高新報の記事がFAXされてき
ました。
区は、6項目の条件を提示し、「この条件のもとに区と
して計画を了承します。」と区長が企業側に書面を提出
したとの事です。
それに対して、「心のつながりを大事にし、皆さんから
愛される風車にしたい。これからもよろしく。」と答え
たそう。
 
6項目 
1.興国寺参拝道路より風車やブレードが見えない事
2.山頂の森林伐採・土砂掘削、低周波等の問題が発生
  した場合、工事を中止する
3.住民に被害が発生した場合、発電機の使用中止
4.騒音・暴走等の道路管理
5.今後興国寺周辺の風力発電計画はないものとする
6.問題が発生した時はその都度話し合いの場を持つ
 
前回の7月の説明会で、大声を出して怒鳴り合っていた人
たちは、何を争点とし何処で了承したのでしょうか?
興国寺の裏の二基は、広川町の方にずれました。町議の持
山の三基はどうしても建つとの事でした。
由良に生まれ育ち『興国寺』が自慢だったというYさん。
「興国寺が近くにある事は誇りではなく、恥ずかしい事に
なります。悲しい事です。」と。
 
興国寺のご住職は個人的に存じあげている方です。
先週、署名のご報告をさせていただいた所でした。
何故、門前の方々は『一基も建てさせない!』と声をあ
げる事ができなかったのでしょう?
後世に遺る汚点であると思います。その責任は、ご住職ご
自身にもあると思っています。
                (tanpopo)

2007年11月4日日曜日

風車騒音国際会議

フリーライターのTさんより、週刊金曜日に掲載される予定
の低周波音被害の記事について、掲載日が決まりましたとの
報告がありました。今月の23日号です。
 
加えて、今年の9月20日〜21日にフランスのリヨンで開
かれた「第二回風車騒音国際会議」に於けるポルトガル人の
医師の論文を訳したものが届きました。
風車の建つ国(欧州を始めエジプト等の各国)が参加、34人
の方の論文発表があったようです。
 
まず、そういう会議があったという事に驚き、スペイン語訳
に苦労されたであろうTさんに心より敬意を表しました。
Tさんの一念で探し出されたサイトであったろうと思います
が、まさに届けられるべくして届くものなのでしょう。
 
汐見先生からは、東京新聞「こちら特捜部」に大きく低周波
音公害が掲載されましたと、記事同封のお手紙を頂きました。
大新聞で低周波が扱われたのは、何と6〜7年ぶりの事だそ
うです。
風車に関するものではありませんが、「低周波音」という言
葉だけでも、多くの皆さんに知っていただきたいと思います。
 
汐見先生は、今月の23日、勤労者総合センター(市役所西
側)で14:00〜16:30迄、「低周波音被害の謎を追っ
て」と題して講演をされます。参加費は無料です。
先生の古くからの、公害問題に関わられてきたお仲間が企画
されたそうです。ふるってご参加下さい。